でわブリード(再昇華)を最小限に抑えるには

前回の記事の最後に期待を持たせているので(笑)なんとなく少し早めに書いています(笑)

でわブリード(再昇華)を最小限に抑えるにはどのような方法があるのかという事ですが、前回書いた通り、ブリードは100%止める事が出来ないのであれば、その方法のなかからどれを選ぶかによって、製品の出来が変わるという事です。
極端な言い方をすると

「いいんじゃない?この程度止まれば」とお考えになる人と
「いやぁ、、許せんな。こんなじゃ」とお考えになる人では求める出来が違うので。

で、ここは私・・・株式会社スタンスの基準で「この位はやってくださいよぉ」というレベルを書きます(笑)

前回の記事で書いた通りですが、インクに含まれる顔料をいくら増やしたところで、ブリードは止まりません。プリントした直後は顔料濃度が高いためブリードは起きていませんが、時間が経つにつれあっという間に染料が移染してしまいます。

次に列記する方法は、後に行くほどブリード抑制の効果が高くなっています。

  1. ローブリードインクを使用する
  2. 低温硬化型インクを使用する(注:ナイロンボンドの併用は効果が無くなります)
  3. 自然乾燥型インクを使用する
  4. スーパーローブリードインクを使用する
  5. ブリード防止剤を添加する
  6. スーパーローブリードインクと、通常インクを混合したものにブリード防止剤を添加する
  7. スーパーローブリードインクを全面プリントしてから、各色プリントする
  8. ブリード防止剤を全面プリントしてから、各色プリントする
  9. ブリード防止インクを全面プリントしてから、各色プリントする

生地のブリードのしやすさにもよります。1で良い場合も有りますし、6でもダメな場合も有ります。
また、7~9の方法は下刷りに全面プリントするので刷版が1枚増える事になります。そして、重ね刷りする事になるため、柄のエッジをぴったり合わせなければなりませんから、印刷技術はもとより、版のテンションが大切になってきます。

 

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ブリード(再昇華)のメカニズム

なんか、このテーマについては何度も書いている気がしますが(笑)

こうして何度も書くってことは、それだけブリードに対するお悩みのご相談が尽きないという事。そして加えて「ブリード対抗インク」を謳いながら、厄介なインクを販売しているところが懲りていないという事です(笑)

さて「メカニズム」と書いてしまったからには(笑)それ相当の覚悟を持って図式化しました(笑)
順を追って説明しますが、まずは結論から。

「ポリエステル生地のブリード(再昇華)。するものはします。100%止める事なんて絶対にできません」

上の図。たいそうな事を言っておきながら円を何個も書いただけ(笑)
この白○一つ一つをポリエステル繊維を形作っている分子だと思ってください(笑)

図1は常温の状態とします。ポリエステルの分子は規則正しく並んでいますが、ポリエステルの性質上、その分子同志はそんなに強い力で結びついている訳ではありません(詳しくはなんらかの文献でご確認下さい)。
そして、このポリエステルに高温を与えるとどうなるかと言うと

 

分子どうしが離れ始めます。
その昔、教科書の中で氷から水に変わる時にこのような絵を見た事が有るような無いような(笑)

大体はそれと同じような理屈です。エネルギーが増えた分子は動き出す、ってこと。

さて、ここに染料をとある方法でくっつけますと、こうなります

赤丸が染料の分子です。
上手く作れませんでしたが(笑)動いて空いたポリエステルの分子と分子の間にズボっとはさまります。

これが、ポリエステルに昇華染料を使用した染色方法のざっとしたあらましです(笑)

お分かりいただけるように、染料の接着には何も使用しません。ポリエステル繊維分子同志の結合力も弱ければ、染料も挟まっているだけです(笑)難しい事を書けば分子間力・ファンデルワールス力などの説明をしなければならなくなりますが割愛(笑)

さて、世の中には次のような間違った説が有ります。

乾燥しなければブリードはしない」

半分あたりで半分間違いですね。

図3の状態から再度熱をかける事でまたまたポリエステル分子同士は隙間が空いてしまい、そこからポロっと染料が取れてしまいます。そこにインクがくっついているのですから、インクの接着力で染料は移動してしまいます。なので半分は正解です。

図の上側がポリエステル生地の表面(インクが乗る面)だとすると、緑に塗りつぶした染料がインクに触れてしまいます。
さぁ、ポリエステルと染料の結合力、これとインクと染料の結合力、いずれが大きいでしょうか?

インクが生地に接着するという事は、インクの樹脂と生地がお互いに引っ張り合っている状態です。インクの樹脂は常温でも染料を引っ張り続けているのですから、染料がインクへ移動してしまいます。綿100%の生地でこのようなブリードが起きない理由は、染色方法に反応染料が使われており、綿の分子と染料の分子を化学結合させているからです。
ポリエステルの染色方法である熱昇華染色法は化学結合を行っていませんから、遥かに強い接着力であるスクリーンインクは染料を引き剥がし移動させてしまいます。

「そんな馬鹿な!」とお思いのそこのあなた(笑)

では、こんな実験をしてみて下さい。

確実にブリードしてしまいそうなポリエステル100%の生地2枚に、熱圧着ラバーシートを完全に熱プレスしてみて下さい。

そして1枚は冷えたらすぐに、リムーバーMWなどを使って剥がす。そしてもう一枚は数か月後に同じようにして剥がしてください。

すぐに剥がした方は、多少生地の色が薄くなっています。そしてもう一方は・・・・・

熱がない時にも染料の移動が起きていることが確実にわかると思います。

「ラバーシートが冷えた後は、感熱接着剤の接着は終わっているじゃないかぁ!」という反論は無駄でございます(笑)
2つの物体がくっついている状態は「常に引っ張り合っている」状態なので。

以上がブリードのメカニズムです。でも、これで終わってしまっては面白くないので(笑)

ブリードに対抗するインクは昔から用意されていましたが、

  • インクに発泡剤を混合し、いかにもインクの隠蔽性を上げたかのように見せかける
  • プラスチゾルインクの可塑剤の種類を選定し、ブリードの時期を遅らせる
  • 顔料を大量に混合させてごまかす

など、根本的な解決法は取られていませんでした。冒頭にも書いた通り、完全に止めらる訳がないブリードなのですが、もっと良い方法は無いものでしょうか?

次号に続きます(笑)

 

 

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印刷の艶がでてしまうその原因

まず「艶」とはについてお話しすると、光沢の有る無しです。
凄く当たり前のことを書いていますが結構大切な話なので基本的な所から書いています。

では、光沢の有る無しは何かと言うと「平滑性」の有る無しです。

平らなところで云々という場合に、下敷きとしてガラスや鏡を選ぶと良いとされるのは、それだけ平滑性が確保されているという事ですが、ご覧になって頂ければ分かるように、ガラスや鏡に光をあてるととても光ります。

印刷されたインクも同じ事が言えますので、平滑性が高いと艶が出ます。

スクリーンプリントはスクリーンメッシュという網目をインクが通過してきますが、良くよく見ると印刷結果には凸凹があります。低粘度の溶剤型インクで、且つ高メッシュを使用する場合は肉眼ではあまり判りませんが、それでも状況によってはレベリング剤というインク面の平滑性を増す添加剤を使用する場合も有ります。

という訳で、一般的に正しい材料を使って正しい印刷を行っていれば、ツヤツヤになる事はあまり有りません。ただし、特にラバータイプのインクには仕上がりが半艶仕上がりになるものも有りますから、これは例外です。でも、あくまで「半」艶です。

さて繊維製品へのスクリーンプリントの熱乾燥は大まかに次の方法があります。

  1. 密閉式乾燥窯への投入
  2. コンベア(トンネル)型乾燥機
  3. 熱プレス機による圧迫乾燥
  4. その他

いずれの方法を採ったとしても、それぞれのインクの乾燥条件を満たすのは必須です。今回は「艶」に関して問題が起きる可能性についてお話ししていますので、先述の通り印刷面の平滑性が出すぎる場合として「3」の場合に多く該当します。

熱プレスする際にインク面と熱プレス機の間にテフロン若しくはシリコンの素材を挟むと思いますが、この場合の素材の平滑性がそのまま影響します。
安価なシリコンペーパー、特に格安ショップなどで販売されているクッキングシートはまさにツヤツヤですから、この平滑性のせいで艶が出すぎる場合があります。この場合は、多少コストはかかっても専用のテフロンシートをお使いになることをお勧めします。

次の原因としては、適正な乾燥温度を遥かに超えた場合です。
繊維用のインクはなんらかの樹脂ですから、温度が高くなるに従って、ゲル→個体(乾燥インク)→溶解→燃焼の順に変化します。適正な乾燥温度で凝固するのが通常ですが、あまりに高い温度をかけると再度溶けます。「溶解」です。この状態まで行ってしまってから再度温度が下がると、当然凝固点まで温度が下がりますからインクは固まる訳ですが、表面は正常にはなりません。はい、艶が出ます。艶無しのインクであったはずなのに艶が出ます。

今回この問題について、書こうと思った理由は、極く短期間に、同じ機器を使い同じインクを乾燥している多数のお客様から、全く同じご相談を受けたからです。ご相談の途中まで聞いたら落ちが解ってしまうくらいに。

段々想像が付いてきたかと思いますが(笑)多分潜在的に他にも悩んでおられる方もいらっしゃると思うので、今回は具体的に書きます。

ColorMaxインクを使用し、Vastex D-100(コンベア乾燥機)をお使いになられている場合。納入業者に、機器のつまみ(温度設定、ベルトスピード調整)はいじらないで下さいと言われている方が多いと思いますが、一度乾燥中のインク面の温度を放射温度計で計測してください。そして、納入業者にColorMaxインクの乾燥条件を聞きただしてください。

今回はお客様が納入業者に艶の解決方法を問い合わせても全く拉致があかないという事でしたので、私が米Vastex社に直接問い合わせました。勿論機械はなんら問題は有りません。調整つまみも勿論(笑)インクの乾燥条件や室内の風向に応じて調整するためにあるとの事でした。極く当たり前のお答えです(笑)

今回、お客様にお願いしてExcaliburインクを使って、乾燥面のインク温度を160~170度にして頂き、コンベア乾燥機のベルトスピードを最低にしてもらいました。結果は、艶も出なく洗濯試験も良好でした。
ちなみにさきの納入業者が設定した場合は、インク面の温度は190度以上にもなっており、乾燥後は必ず艶ありになってしまっていたそうです。そして、乾燥温度を170度に落としてしまった場合は、洗濯すると剥がれ落ちることが起きたそうです。

もう、笑い話としか思えないのが

お客様が「設定してくれたまま使っているとインクがツヤツヤになってしまうんですけど・・・」と相談すると

「それは設定温度が高いからです!」ときっぱりお答えされたらしいですが、お客様は心の中で「おまえが動かすなっていったんだろぉ!」と叫んだらしいです。

インクは、適正な乾燥温度を守れば、なにもそんなに高温にしなくても良いのです。高くすれば良いってもんではなくて、あくまで適正な温度を守るべきです。

 

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本年もご利用頂き誠にありがとうございました

弊社株式会社スタンス(Web-Stance)も明日28日から1月8日まで、冬季休暇を頂きます。
本年もご利用頂き誠にありがとうございました。

来年8月には弊社も満10歳を迎えます。北海道のスクリーン印刷資機材卸として出発した弊社も、気づいてみれば日本全国のお客様にご利用頂ける会社へと発展させて頂きました。
これまでに何度もお話しておりますが、創業間もなく自力で作ったホームページと、事務所での時間を有効に(笑)使うために始めたブログ。これが弊社の唯一の営業ツールです。

今でこそ「ツール」などと言う事が出来ますが、開始間もなくの「店長たか坊のブログ」は、今読み返してみても顔から火が出そうな内容が多いのですが(笑)
地方に出張中に、ビジネスホテルで開いた一通のお問い合わせのメールはいまだに忘れる事ができません。
以来、約10年間に頂いたご相談の数は、多分、今現在のお客様数に比例しています。

「スクリーン印刷と関連する加工で困っている方がいれば力になりたい」

これが弊社の基本です。この一念で仕事をしている限り、弊社の未来に間違いはない、そう信じています。

 

弊社のお客様には様々な方がいらっしゃいます。

「生業でプリントをされている方」「趣味でプリントをされている方」「学業でプリントされている方」

これらの方々に、区別なく全て同じく対応させて頂いています。ですから、どのようご事情が有ろとも販売している商品の価格は変わりません。「ひょっとして、地元(北海道)のお客様は価格が安いのでは?」とお思いの方がいらっしゃるかもしれませんが、全く同じです。学割も有りませんし(笑)

「安くしてよ」と言われると「嫌です」とお答えしますし(笑)
「他の業者はいくらいくらだよ」と言われると「では、そちらでどうぞ」と言います(笑)

そして「何か困ったときは弊社に相談して下さい」そうお答えします。

弊社の存在価値は「他社には無い何か」そう考えているからです。

 

ひょっとして偉そうなことを書いてしまったかもしれませんが、では来年も、何か困ったことがおありの時はWeb-Stanceへお気軽にご相談ください。

皆様、どうぞ良いお年を。

 

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プリント&乾燥後のインク落としの注意点

今年も既に12月。良く言われる事ですが、年を取ると時間が経つのが早く感じられ(笑)今年も「もう」ひと月を切ってしまいました。
北海道もようやっと雪が降ってきて、一昨日、昨日は日中営業に出ると、パトカーや救急車の姿を度々見かけます。あっちこっちで滑ってぶつかっているんでしょうか・・そして今日も大雪です(涙)

北海道の場合、津軽海峡と言うワンクッションが有るため、物流に1日多くかかってしまいます。プリントに失敗してしまった場合、納期が差し迫っていると、この1日が大ピンチを招きます。メーカーからTシャツやポロシャツやなどを新たに取り寄せようとしても、1日多くかかるが故に納期に間に合わないかもしれない(悲)
そこで、プリントミスした部分、あるいは全部(笑)を綺麗さっぱり元通りに戻せないものかと悩む訳です。

そもそも、スクリーン印刷のインクは、一度完全に出来上がってしまったら「落とせない」というのが建前です(笑)
しかし、昔から「形あるものは壊れる」とか言うじゃないですか(笑)

普段からきちんとした仕事をしていると、こういった際に余計に悩まなくちゃいけなくなるんですが。そもそも、きちんと密着させてしまったんですから、容易に剥がせるわけがない。
逆に、普段から適当な仕事をしているつもりじゃないけれど(笑)適当な資材を掴まされているのに気が付いていないと、容易に剥がれちゃったりしますが(笑)

溶剤型のインクは、インクの成分である溶剤が被印刷物を溶かしながら、そこへインク樹脂分を充填して硬化します。ですから一度完全乾燥してしまうと元通りに剥がす事はできません。インク自体を除去する事はできても、破壊された部分は元通りにならないからです。
これに対して、純粋な繊維製品であれば元通りに除去・復元する事が可能です。「純粋な」と言ったのは、防水・撥水加工されているものなどは、この防・撥水成分まで除去してしまうので完全には復元できないという事です。

繊維製品に使用されるインクは何種類かありますが、それぞれに適した薬剤が有ります。あんまり深く考えずに(笑)除去する事だけを考えれば、相当数の候補が有るんですが、使う側の観点から言えば次のようなものでなくてはならないと思います。

  1. 安い(笑)
  2. 簡単に使える
  3. 危険じゃない

これって、1と3はトレードオフの関係で「安いと危険」「高いと安全」(笑)
なぜ3番だけ太字にしたのかと言いますと、経験上安全と思って使用しているというだけで、情報を発信しているかたがいらっしゃるからです。

大雑把に言えば、水でなければなにがしかの成分を含んでいる訳で「絶対安全なの?」と聞かれれば「そりゃぁ、マスクはした方が良いし、手袋もはめた方が良いに決まってます」とお答えします。
ただ「災害」が発生する可能性が有るものや、人体に著しい症状を表す可能性のあるものは当然お勧めできません。「それ使ってて、何が起きても知らないよ」と言える訳では無いので。

代表格だけ一つ説明します。

アセトン

聞いたことが有る方も多いと思いますが、アセトンはケトン類の一種で、主な性質を挙げると

  • 樹脂を破壊する
  • 種類の違う2種類の液体を混合する際の仲立ちをする

という性質が有ります。印刷インクだけでなく、頑張れば感光乳剤の除去、すなわち落版剤にもなり得ます。これって便利です。

しかし、次のような性質も併せ持っています。

  • 常温でも揮発性が高い
  • 引火点が低い

たったこれだけですが、実際にはどんな危険性が有るのでしょうか?というと

  • 近くに熱源があるところで使用すると発火(火災)の危険性がある。ちなみに静電気でも発火する場合がある。(粉末消火剤でなければ鎮火できません)
  • 蒸気になりやすいので目や呼吸器から人体に入り込むと様々な症状が現れる(めまい・頭痛・気管支炎)

ちなみにガラス瓶などに密閉して保管すると、容器内で膨張して破裂する恐れも有ります。

以上は、あるお客様から相談されたことを元に書きました。「ある方の勧めでアセトンでやってるんですけど」とおっしゃるので、上記の説明をしたうえで「おやめになったほうが無難だと思いますけど」と言いましたが、内心は「こんなことを勧めるなんてどこのどいつだ!」という思いでした。

前にも書いた覚えが有りますが、

某国性のフラッシュドライヤーを輸入したまま販売している先がありました。購入した方からご相談を受けてびっくりしたのですが、

「つないでいるコンセントから煙が出てきて危うく火事になりかけました。そこで購入先に連絡したら、電気製品は保証外ですの一言でした」

・・・・・

その機種は弊社も以前に検証してみた事のある機種でしたから、どこに不備があるのかを把握していました。正直「訴訟起こしたらどうですか?」とお話しましたが、そこまですることすらばからしいとの事でした。あ、先のアセトンの例とは別件ですが。

ヤフーオークションなどで「ジャンクですのでノークレーム・ノーリターンで」という出品が有りますが、それは中古品で購入先もそれを承知の上だと思います。私自身はそんなの大嫌いですが。

先の2例は、ほとんど法律問題にまで発展しかねませんからね。そういえば学生時代、法律を専攻していたあたくし(笑)学生時代から煙草を吸っておきながら(笑)もう時効だけど(笑)

 

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「繊維製品」以外、そして「水や空気」以外にも

「スクリーン印刷とはどのような印刷ですか?」と聞かれて、貴方はすぐに答える事が出来ますか?

正式な説明は置いておいたとして(笑)良く使われる表現は「水や空気以外に印刷できます」というのがあります。要するに、液体や気体には無理でも、固体であれば何とかして密着するインクで印刷ができるという表現であろうかと思われます(笑)(※正確には密着しずらい材質が有るので、誇大表現かも(笑))

主に繊維製品にプリントされているお客様から「変な相談して良いでしょうか?こんなものに印刷を頼まれたんですが、水性バインダー・プラスチゾルインクで印刷した所、しばらくして剥がれてしまいまして・・・」というご相談を、度々頂きます。

なにも「変なご相談」ではないですよ。そもそも、スタンスって繊維製品に限らず、スクリーン印刷の資材販売会社ですから(笑)

スクリーン印刷資材販売会社の本分、それは私の中では「すべてのスクリーン印刷に必要とされる資機材の提供、そしてそこに必要とされる知識の提供」です。

株式会社スタンスがインターネットを使って、あらゆる地域の方に製品を紹介しようとした際、あまりに種類が多すぎたのです。そこでまずは繊維製品へのスクリーン印刷分野に絞ったのがWeb-Stanceです。

年に何度か繊維製品以外への印刷を生業としている方からご相談を頂きますが、それは弊社のブログの内容から類推して「ひょっとして」という思いでご連絡下さるそうです。その方々のお言葉を借りると「どうりでスクリーン印刷の事に関して、相当詳しいと思いました」との事だそうで。

遜る訳では無いですが、スクリーン印刷の資機材販売をしている者として最低限の知識は持ち合わせているつもりではいます。でも、そんなに大した知識量ではありません。それこそ、毎日のように皆様が様々な疑問・質問を投げかけて下さったおかげで成長しているとは思います(笑)

「これこれの機械とインクを買って頂ければスクリーンプリントできますよ!え?繊維以外の物にもですか?当然できます!」

などと安直には言わない理由。それは、これまで何度もお話していますが、

「スクリーン印刷の基本を確実に理解する事」がなければ、決して繊維物とそれ以外の物への印刷は同じようにはできないからです。版の大切さをしつこいくらいお話するのはそのせいです。

 

「プラスチック・木・紙に印刷できるインクは○○です」などと謳っている業者様が多くおられます。大人の事情もあるのかもしれませんが(笑)
弊社が説明する場合、

「プラスチックには○○、木には××、紙には△△のインクが適しています」

もっと細かく言えば

「コピー用紙には△△、コート紙には▲▲」
「自然木には××、塗装木には何の塗装?なら✖✖」
「プラスチックって言っても、PVC・アクリル・ABSでそれぞれインクは違います」

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、全てを一つのインクで賄えると表現すると、一番接着しずらい素材に適するインクを勧めておけば無難と思われるかもしれません。しかし、そのようなインクは柔軟性に劣っている場合が多いので、紙などのように折り曲げる場合が多い時、インクが割れて剥がれるきっかけになりやすいのでお勧めできないです。
趣味で使う物に印刷するのならまだ良いかもしれませんが、製品・商品を作る場合であれば、そこは確実にした方が宜しいかと思います。

ご自身の作っているものがスクリーンプリントで作られているのは解っていても、意外に知らない所でスクリーンプリントは使われています。
この業界を知らない方に弊社の事業内容を説明する際に、やっぱり一番使うのは「プリントしたTシャツ着た事ありません?」ですが(笑)

車を運転する方なら必ず目にするあれ
銀行など金融機関でお昼休憩で閉じている窓口に立てているそれ
様々な電化製品に書かれているメーカー名
経理のお姉さまが使っている計算機のこれ

様々なものにスクリーン印刷は使われていますよね。

職業病なのか、私はしょっちゅう色々なものを指で撫でてみたり匂いを嗅いだり(笑)

Web-Stanceでは今後、このようなソルベントインクのご紹介も開始します。ですので、これまで以上になんでも聞いてやってください(笑)

 

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「24時間メンバーサポート」開設します!

創業から10年まであと1年となりました。これもひとえにお客様のご支援の賜物です。誠にありがとうございます。

さて、この度、目標としていた10年より1年前倒しの形で、表題の「24時間メンバーサポート」を開始できる運びとなりました。

と、堅苦しい文体もここまでという事で、いつもの文体で書かせて頂きたいと思います。

 

Web-StanceはHPの冒頭にも明記していますが「シルクスクリーン印刷に関する全てのお悩み・ご相談」にお答えしています。これは、弊社から購入頂いた商品に限らず、他社製品についてもすべてと言う事でして、正直なんでもかんでもご相談が舞い込んできています(笑)だからと言って「もうやめてぇ~」などと思っている訳ではありません。
これまで何度か書かせて頂いている通り、皆様から頂くご相談の中には、私自身「なるほど、そんな悩みはどうやったら解決できるのかしら?」という物も少なくないのです。そして、それらを解決できた時には、又一つ弊社の売り物が増えて行く訳でして、お客様の現在の苦悩を思うと少し語弊が有りますが、逆にありがたい事でもあるのです。

そして、そのような事も含めて、ブログ(本ブログ及び旧ブログ)にて情報を発信させて頂いている訳ですが、そんな私にも一つ大きな悩みが有りました。

「どこまで書いちゃったらよいのでしょうか?」

という事です(笑)

まぁ、読んで頂いている方々からすると「全部書けよ、をい!」という事かもしれませんが(笑)

いつもお世話になっている複数のお客様から、このようなご要望を何度も頂きます。
「スタンス(さん)の営業時間外にはどこにも聞けない」
「(たか坊さんの)携帯に電話しても良いですか?」

私の携帯は発信専用です(笑)まじで。ちなみに、全てのお客様のお問い合わせは、一度弊社のフリーダイヤルにご連絡頂き、私の携帯から折り返しご連絡させて頂いています。そうでないと、私の携帯、鳴りっぱなしで困ってしまうので(笑)
簡潔にお話すると、困った事態になったのに弊社の時間外の時にどうにかしてくれないかな?という事です。でも、私だってプライベートが有りますから(笑)
幸いなことに(笑)ネットで検索すると、結構な確率で「店長たか坊のブログ」が上の方にヒットするようになってきました。うざい!と思われている方も多いかもしれませんが(笑)これが9年間の蓄積の力です(笑)

Web-Stanceは株式会社スタンスが運営するサイトで、株式会社ですので勿論商売をやってます(笑)このブログも、私が暇に任せて書いていたのは創業初期のころで、今はなけなしの時間を割いて(笑)社内や車内で書いています。iPadProのスマートキーボードは偉大です(笑)あ。自宅では書きません。専ら音楽聞いています(笑)ですから、相当突っ込んだ内容までは公表していないのです、実は。

という訳で、弊社の判断基準の中でこれまでと同様無料で配信するブログ記事と、それ以上の内容の記事を分けさせて頂く事にしました。

これと、お客様のサポートを融合させたものが24時間メンバーサポートです。

24時間サポートは、弊社のテクニカルサポートから必要な情報を検索して頂けるシステムが柱で、これを可能にするのが「SearchTicket」です。そして、そのデータ群を閲覧できるのが「BrowsingTicket」となります。

無料で配信している記事以外のものは、記事タイトルの先頭に「保護中」と記載されています。又、開こうとすると、パスワードを求められるようになっています。どうしても読みたくなったら(笑)下のチケットを購入して下さい。同じ年度に書いた「保護中」の記事すべてをお読み頂けます。

 サンプルですので実際にお届けするものにはパスワードが記載されています。ご購入はこちら →

しかし、弊社のブログの画面では、最近の記事は10件までしか表示されておらず、それ以前は全てアーカイブとして月ごとにまとめられています。「探しずらいぢゃん!」とか「今困ってて、急いでるのに!」とかいう場合が「searchTicket」の出番です。次のチケットを購入して下さい。このサイト(弊社ホームページではありません)すべてを横断検索できるページに入場できるようになります。このチケットは一生ものですから、年度が変わってもいつまでも同じパスワードで検索ができます。

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もし面倒ならセットも有ります(笑)

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ちなみに、パスワードで保護する記事は、とっても味気ない文体で書くことにしています。普段公開しているブログ記事のような感じで書こうとすると、これがなかなか結構な時間を使わなくちゃいけないものでして。ただ、これまでの蓄積や、これから頂くお電話・メールで頂くご質問・ご相談に対する回答を余すところなく書き続けますから、月日が経つ毎に膨大なデータベースになる事を予定しています。尚、当たり前ですが、個人の実名など個人情報は一切掲載しませんのでご安心下さい。

最後に、今までのブログは、これまで通り書き続けますから、ご愛読下されば幸いです。

 

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チケットのご購入方法、使い方

♦チケットの種類とご購入方法♦

 

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版の写真製版(露光機)

皆様はスクリーンプリントの版にどのようなものをお使いでしょうか?

これまで繰り返し書いていますからくどくど書きませんが(笑)適正なテンションの版を使用する事で、様々なトラブル・アクシデントを回避できるのですが、紗張りの部分をクリアすると、今度待っているのは写真製版の「露光」という問題です。

はっきり言って、露光機は自作しましょう!

資機材販売会社が売ろうとせずにどうする?って気もしますが(笑)

買ってもらった方が、それは良いです(笑)
売り上げ伸びますし(笑)
何かお悩み相談を頂いた時にも、露光環境は把握できている事になりますから、ありがたいです。

が、高いでしょ?(笑)

という理由から、紫外線露光を避けて「カッティング製版」という手法を取った場合は以下のデメリットが有ります。

  1. 熱圧着法を使用した場合、その版(スクリーン・メッシュ)は使い捨てになるためコスト高
  2. スクリーンメッシュの片側に張り付ける事になるので、滲みやラメなどの粉体混入の場合濃度不足が起きやすい
  3. 熱圧着によりスクリーン・メッシュが縮むので多色の場合ずれる

という訳で、海外製の安価な露光機を購入したりする。そうすると、ず~っと後になってから困る事が多いのです。既に購入した方には申し訳ない書き方になりますが。

  1. 買うときあれだけ自信をもって言っていたはずの販売店に、替えの露光管の在庫がない。。しばらく待つ間、露光に困る。
  2. 回路の途中が故障して直せない。。規格が違うので国内の修理業者はなかなか見つからない。
  3. その他もろもろ

まともな販売店からならこんな事はないんですが。。って言っても、購入するときはまともな販売店に見えるから質が悪いんですけど(笑)。

 

という訳で、露光機を自作するという流れになるのですが(笑)正直、適当なUV(紫外線)を照射できる機器であれば、どうにかすれば露光は可能です。でも、作りたい版の絵柄の解像性が問題で、これに感光剤の耐刷性や落版性などなど、色々好みの条件にしようとすると微妙な所で上手く行かない。

ネットでは様々な露光機の自作方法がUPされていたりします。理屈は単純ですから基本的な構造は間違っておりません。
要は、箱を作って蛍光管(ケミカルランプ)を並べてしまえばOKなんですが、それだけでは焼く事の出来ない解像性の柄も出てくるわけです。

これは、露光機だけではなく、使う感光乳剤・ポジの材料の性能によっても変わってくるという事です。
ラチチュード(感光帯)の狭い感光剤を使用してしまった場合、ランプの性能は変わらないとしたら、ポジの濃度が確実に影響を及ぼします。
なので、ポジの濃度が出せるように工夫してみたんだけど、それでもまだ満足いかない。。どうしたら良いんでしょうかね?という事になり訳が分からなくなり始める(笑)
ランプの性能は変わらない・・・と思ってはみたものの、ランプは経年劣化します。「いやぁ、そんなに使い込んでいないし」と思いますね(笑)
ポジと感光剤面はきちっと密着していますか?

そして大切なことを一つだけお教えしますが、「光量は距離の2乗に反比例する」という事です。これは紫外線量についてもほぼ同じと考えられます。

 

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「塗る」から「落とす」へ

ご相談をいただく際の会話の中で、印刷の様子を「インクを 塗る」と表現される方がいらっしゃいます。

そしてご相談の主な内容の多くは次のようなものです。

  • 濃いインクはありませんか?
  • 印刷が滲んでしまうのは何故でしょう?
  • 1枚目と2枚目の印刷位置が微妙にずれるのはどうやったら解消できますか?

考えればきりがないほどたくさんの表現がありますが(笑)この位にしておいて。

 

何故「インクを塗る」という表現になるのかと言うと、版を直置き(ベタ置き)にして印刷している場合が多く、そうではなくオフコンタクト(版と印刷物に隙間を作る)を取っていたとしても、版のテンションが全く無いか足りない場合も多く見られます。

ダンボールを丸くくりぬいて、それを版として使用しても、丸の印刷は可能です。しかし、ドーナツ型の印刷はこれでは1枚しか印刷できません。インクでべとべとな中心の「島」を都度置きなおせば別ですが(笑)
これを可能にするために、枠に絹の網を張り、前記の「島」を固定したのが「シルク(絹)スクリーン印刷」の始まりと言われます。

このブログを以前からお読み頂いている方には、もう「耳にタコができる」話だとは思いますが(笑) この網を張った版をベタ置きして印刷する状態、所謂「塗る」状態は孔版印刷であり、「スクリーン印刷」の特徴を全く生かせていない事になります。

スクリーン印刷のインクは、スキージが進むにつれて、ローリング→吐出→版離れ→レベリングを繰り返さなければなりません。
なんかいつになくアカデミックな書き方(笑)

ベタ置きの場合には、このうち「吐出」と「版離れ」が完全には実現できません。これが、一番最初に書いたご相談内容の最大の原因です。

ベタ置きの場合スキージが通過してから版を取り除くまでの間、印刷物の上に、そして版の孔の中にインクが滞留していることになります。
そして版を取り除く際に一気にインクがズボっと抜けるイメージです。こうなると、版の孔の内側に多くのインクがへばりついて残ってしまいます。

ケーキやクッキーを焼く際に、生地を型に入れますが、焼かずにそのまま型を引き抜く状態をイメージすると解りやすいかもしれません。

これに対して「適正なテンションを保った版」で「適正なオフコンタクト」を取って印刷すると、スキージが進行すると同時にインクがローリングするのは勿論、スキージが通過する箇所だけが印刷物と接する(スキージが通過した瞬間に、版は印刷物から離れる)ので、インクが孔の中に滞留する時間をきわめて短くする事ができます。
これをイメージすると、インクは孔の中を通過させる、すなわちインクは落とすものという事ができます。

さて、インクが滞留する時間が長ければ長いほど孔の中に残留するインクの量は増えてしまいます。これはすなわち、印刷物に乗るインクの量が減る事に変わりありません。濃いインクを探す前に、この構造を理解し、適正な版を使用する事が本当の解決策であり、ここを見過ごすと、いつまでも薄い印刷のまま、濃いインクを探し求める事になります。

では、滲んでしまう件はどうでしょう。説明はいたって簡単です。

OHPフィルムなど表面がつるつるの物質を2枚ずらして重ね、上に兼ねたフィルムの端を定規の代わりに、緩い粘度のインクで線を引いてみましょう。まず確実に滲みます。
ベタ置きした版と、印刷物の間でこれと同じ状況が起きているという事です。

以上の様に「落とす」イメージではなく「塗る」イメージで印刷していると、採用に列挙した問題点を根本的に解決する事はできません。
「水性は版が詰まるからやめた方が良いですよ」と言うのは半分嘘で(笑)同じ版を使ってプラスチゾルインクや溶剤型インクで印刷した場合も、インクの濃度が上がらない訳はこれでおわかり頂けたかと思います。

これまで色々なご相談を頂いた中で、試しに現在使用している版を、実際に弊社に送って頂いたことが多々ありますが、満足のいく版を見たことがありません。梱包を解いた瞬間「あれ、スクリーンが破けているのか?」と思ったくらい緩い場合が殆どです。最近は、遠くの業者様のお名前でも、聞いただけでテンションの弱さが解ってしまう位(笑)

 

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インクの剥離(剥がれ)の原因

これまた度々頂くご質問に

「インクが剥がれてしまうんですけど、どうしたら良いのでしょうか?」

プリント&乾燥した直後にはいかにも密着している風に見えていたインクがエンドユーザー様の手に渡って間もなく剥がれてしまった。
または、そんなに回数洗濯していないのに剥がれてしまった。

こんな場合に考えられるのは大きく分けて以下のいずれかです。

  1. インク選定の間違い
  2. 乾燥の間違い
  3. 洗濯方法の間違い

 

3については、プリンターの手を離れた後の問題ですが、シルクスクリーンプリントインキはドライクリーニングが不可。そしてアイロンがけも不可という事をご存じない方もいらっしゃるみたいです。ましてや、一般のユーザー様はそんな事言われなければ解らない筈ですので、製品をお渡しする際に注意書きなどを添えて説明するのが安全でしょう。

ただ、そんな努力をしても「普通の洗濯をしたのに剥がれた」というクレームが起きてしまう事も時にはあります。シルクスクリーンプリント場合は、1枚もののプリントではない場合が殆どでしょうから、同時に収めた他の先でも同じような現象が起きているかどうかを確認しましょう。他の先でも同じような現象が起きているとすれば、上記1や2に原因が有って剥がれているのかもしれません。
そうでない場合、所謂1件だけというような場合は・・・・
良くあるパターンはその製品を着用した人が香水などを多用する人。という事はスポーツを好む人に多く起きたりします。また、普通の洗濯と言いながら、超高級洗濯機を使って、一般人にはとうてい「普通」とは思えない洗濯を行っている場合(笑)です。ご本人様は「普通」と思っていますからこれはこれでどうしょうも有りませんが(笑)

お客様の立場で考えると「なんでうちだけー!腹立つわー!!」となってもおかしくない状態ですから、ここは上手く説明しなければならない所ですが。

さて、1と2は複雑に絡み合います。と言うのは、よくよく検証してみないと1か2かそれとも複合技かは分からないからです。

通常は、インクの提供先から伝えられた使用方法通りに使用すればなんら問題は起きるはずはないですし、起きた場合にリカバリー方法を教えて貰えるはずです。

昔、実際にあったこんな話が有ります。

プリンター:「(水性)バインダーで色を作ったら薄くしかできないんだけど?」
某資材屋 :「添加する顔料が少ないんじゃないんですか?」

プリンター:「入れる顔料を増やして(希望の色が実現したので)刷ったら、1回の洗濯で剥がれたんだけど?」
某資材屋 :「顔料入れすぎたんじゃないんですか?」
プリンター:「お前にはもう聞かない!」

1で気を付けなくてはいけない点は

  • 生地の伸縮性に合ったインクを使用しているかどうか。必要であれば添加剤を加える。
  • そのインクは劣化していないか
  • そもそも、そのインクは大丈夫か(笑)

そして2で気を付けなければならないのは

  • 機械の(温度や時間)表示をはなから信用したりしない事
  • インクの乾燥条件はメーカーのHPかなにかで確認すべきです(業者によって間違った説明をしている場合がままありますから)

最後に、こんな話を一つ。

時折耳にする話が

「うちはクレームが極端に少ないんですよ。あっても年に数回ですね。所謂、統計的に無視できる回数ですからまったく気にしていません」

私はこう思います。

「寄せてくれるお客様のクレームは、大切な情報です。クレームを寄せてくれるお客様はほんの数件しかいないはず(それ以外は黙って買ってくれなくなる)。「ありがとう」と言われる以上に「このやろー」と言われる時がもっと嬉しい」

 

余談ですが、最近お問い合わせ頂いたお客様から「(御社の)ブログが参考になってありがたいです。でも、肝心かなめの肝は書かれていないんですよねぇ(笑)」

わざとでは無いのですが(笑)

 

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メタリックインク(プラスチゾルインク編)

では、前回に続き、本日はプラスチゾルインクのメタリックプリントに関するお話です。
これ又、プラスチゾルインクのシマーインクで錆びないインクは皆無です。「プラスチゾルインクは油性なので錆びません」などという話は大嘘ですので信じないように(笑)
大概のプラスチゾルインクのシマータイプは、即プリントできる状態でお手元に届くと思います。
蓋を開けて錆がゼロだった場合が本来普通ですが、時折錆の始まった状態の場合が有ります。これまで書いた通り、保管中にもシマーの表面は酸化が進行しますから、メーカーでインクを作った時から、徐々にではありますが錆は始まっています。
ですので、メーカーが作成した時から時間が経てば経つほど、お客様のところで開封した際に「ギョ!」となる確率が上がる訳です。在庫藍店率が悪い販売店から買うとこうい事になります(笑)というか、通常の良心的な販売店は事前に以上の様な説明をします(笑)
じゃぁどうしたら一番良いのか?というと、前回水性バインダー編でお話した事とほとんど同じです(笑)
  1. シマー・グリッター用のベース・プラスチゾルインクにプリント直前に粉体を混合して使用する。
  2. シマーを混合したプラスチゾルインクはその日の内に使い切る。
  3. より熱乾燥に注意する。
  4. スクリーンのテンションはいつも以上に強さに気を付ける。

上記の詳しい説明は前回の記事をご覧下さい。

さて、話が戻りますが、

先述の「錆びないプラスチゾルシマーインク」(実はあり得ませんが)を購入してプリントした商品を販売していた場合、いつか、購入して頂いたお客様から「せっかく購入したポロシャツのプリントが錆びてるんですけど!」とおしかりを受けた場合、どのような対応をせざるを得ないでしょうか?

  1. 「うちは絶対に錆びないインクを使用しているので、そのような事はあり得ません!」と言い張る
  2. 「そんな事ないはずなんですが・・・」と言いつつ、インクを購入した先に問い合わせ、結局「(錆びないはずのインクを使用しているので)錆びるはずありません」と返答する
  3. 「お手数ですが、実物を拝見させて頂けますか?」とお預かりして愕然とする。

これは、それぞれのお店の対応姿勢の問題ですので、私がとやかく言う話でもないのでしょうが(笑)
私がプリントショップの責任者であれば、まずは「絶対錆びる事の無いシマープリントは無い」理由をご説明した後で、長持ちさせる方法をお知らせします。そしてお客様に納得頂いた上で販売します。

そして「錆びないプラスチゾルシマーインクを販売している販売店」からの購入は中止します(笑)

多分、そういうお店は、商売の終点が「販売すること」なんだと思いますから、売ってしまった後の事は、大概「しらんぷり」です(笑)
格好良く書きますと(笑)Web-Stanceは「販売すること」は商売の出発点だと考えています。
シルバー(アルミ)プラスチゾル
ゴールド(アルミ)プラスチゾル
アルミ粉
グリッター

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メタリックインク(水性バインダー編)

前回お話した通り、シマーインクで錆びないインクは皆無です。

では、すぐには錆びないにしろ、水性バインダーで金・銀をプリントする場合に、どういった注意や工夫が必要か書きますと、以下の通りです。

  1. 防錆剤の添加された金・銀(シマー)用の水性バインダーを使用する
  2. それ以外のバインダーを使用する場合には、通常のバインダーより接着力の強固なバインダーに、別途防錆剤を添加して使用する。
  3. シマーを混合したインクはその日の内に使い切る。
  4. より熱乾燥に注意する。
  5. 版は普段よりも目詰まりしやすいので、適宜濡れ雑巾などで孔を拭く
  6. スクリーンのテンションはいつも以上に強さに気を付ける

これだけ注意しても、結局は前回お話した通り錆びるものは錆びます。
と言うか、これだけ手間と神経を払っても錆びるんですよという事ですが。

どうしても錆びるのが嫌ですと言うのであれば、シマーを使用するのを諦めて、代わりにポリエステル製のグリッターを使用する事になります。
ポリエステル製のグリッターは、金属箔(これ自体は錆る性質を持っています)を薄いポリエステル製のフィルムで密閉していますから、水に触れる事も、空気に触れる事も有りません。
と言う事は、酸素に触れる事がないので酸化しない=錆びないという事です。

又、錆は0ではありませんが、アルミを使用すれば、錆を少なくすることが可能です。アルミは錆びない事は有りませんが、その金属の性質上、一度作った錆が膜を形成して、内部まで錆が進行する事を防いでくれるからです。
基本、アルミ粉は銀色ですが、ここに顔料の赤・黄を適宜混合してあげる事で金を作る事も出来ます。

最後に、シマーに限らずグリッター・アルミなど粉体を混合したインクを使用してプリントする場合、スクリーンのテンションには「より」気を付けて下さい(上述の6)。
と言うのも、粉体より樹脂の方が孔を通過しやすいため、テンションが足りないと、インク中の樹脂ばかりが通過していき、スキージストロークを繰り返す毎に、インクの粘度が上がっていきます。インク中の粉体の割合が大きくなるためです。
スクリーンのテンションが強くできない場合、硬いスキージを使用すると紗寄り(スクリーンの糸が引きずられて、糸の間隔が狭くなってしまう)してしまう為、必然的に柔らかめのスキージを使用する事になります。柔らかめのスキージを使うと、インク樹脂は多く落ちやすくなるため、泣き(滲み)が発生する確率が高くなります。

「金・銀だから綺麗さ(輝き)が一番!多少の滲みは仕方ないのさ」と言う方を横目に、上手なプリンターはエッジも綺麗で輝くプリントをしているものです(笑)

今回はわざと文中にリンクを入れませんでしたので、参考までに製品を列記・リンクします。

シマー用バインダー
防錆剤
シルバーバインダー
アルミ粉
グリッター

 

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錆びないインク・・・

しばらくショッピングカートの商品を追加していたので、こちらが若干おろそかになっておりました。
そして、その間にもお客様のところで事件が。

「いつものように(水性)バインダー金粉を混ぜるとダマになっちゃうんだけど・・・どうして?」

そんな事をいきなりザックリ言われても(笑)と思いながら、新しい金粉と新しいバインダーを手に、お客様のところに走った私。

 

さて、金や銀のインクと一くくりに言っても、数多くのインクが有ります。そしてそれらの印刷が施された製品、特にウエア類は雨水にさらされる以上に洗濯という障害が有ります。

買ったままビニール袋を開梱もせずに大事にしまっておいたプリント物を、忘れた頃に箪笥から出して「さて、お気に入りを着てお出かけしましょ!」と思ったら・・・・プリント面が錆錆になっていた。なんて事も有ったりします。そうですね。空気中には湿気という物が有りますから。。

 

「折角高いお金を出してプリントして貰った金ピカのTシャツが錆びてるんですけどどーしてくれんのよ!」

買ったのはいつ頃ですか?

「5年前です!」

・・・・・

こういった事件は、一般常識的に考えれば解る事なのでおいといて(笑)

全く錆びる事のないインクなどこの世に存在していません。金属の中でも、アルミやステンレスはまだ「錆づらい」性質をもってはいますが全く錆びないという訳では無いのですし、細かい事を言うと、悪臭に耐えながら全く洗濯せずに使用していても、人って汗かきますし(笑)先ほども書いた通り、空気中には水分ありますから(笑)

次回から「水性の金銀」・「プラスチゾルインクの金銀」と2回に分けて詳しく書きますが、前もってお話すると、金・銀は印刷インクをプリント直前に混合して作るのがベストです。

又、全く錆びないように「(金・銀)箔を貼る」という方法も有りますが、こちらはこちらで、洗濯するとあっさり割れるという問題が有ります。「割れたのもアジ」と思えるなら良いのですが(笑)それならそれで「錆びるのもアジ」ではなかろうか(笑)

 

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撥水生地用インク一覧

日一日と寒くなってきました。北海道だけでしょうか?(笑)只今の気温「15度」です。

毎年恒例かもしれませんが、夏が過ぎ、秋も深まると、Tシャツやポロシャツの他に、防寒着、ブルゾンなどへの印刷が増えてきます。
そして、それと同時にお問い合わせやご相談が増えてくるのが「撥水生地」への印刷に関するものです。

Wikiなどで調べて頂いても解る通り、撥水加工とは「疎水性をもたせる事」です。
疎水性をもたせるってことは、水性系のインクは密着しづらい、という事でそれは容易にわかるのですが、じゃぁ油性(溶剤系)であればなんでも密着するのかというと、一概にそうではありません。
というか、撥水加工には疎水性の程度が色々あります。例えて言うと、少し雨露をしのげれば良いという程度のブルゾンから、高い山に登った際に寝泊まりできるような山岳テントまで。
キャンプがお好きな方はご存知かもしれませんが、テントの性能表示に「耐水圧~」とか書いてありますが、製品のレベルでこの数値が色々ありますね。

要は「すんごく撥水」と「なんとなく撥水」など、程度が色々という事です(笑)

いきなりですが、こんなものを作ってみました。

「ちいせぇよぉ!」と思われた方は、画像をクリックして下さい。
多少大きくなります(笑)

それでも「まだちいせぃよぉ!」とおっしゃる方はこちらでご確認ください 

青の三角は、左に行けば行くほど撥水度合いが強く、それに逆比例してオレンジ~黄色の三角であらわす「同一のインクでの密着度」は弱くなることを示しています。
7つのインクを使用した場合、矢印の指し示す程度の撥水まで密着させることができるという事を、あくまでイメージ的に表しています。

単純に言うと

「撥水生地に印刷する場合には「専用のインク」を使用するほうが、きちんと密着させることができる。」

という事です。

 

次のようなご相談を頂く事が有ります

  • 現在のインク以外になるべく種類を増やしたくない(管理が複雑になるから)
  • なるべくコストをかけたくない
  • 印刷が剥がれるなどと言うトラブルは絶対に避けたい

正直、ムシが良すぎます(笑)

以前にも何度も書いていると思うのですが、
プラスチゾルインクを紹介されて、それにナイロンボンドを混合してプリントすれば、絶対ナイロンにくっつきますから、と言われていたのですが・・・剥がれてしまってトラブルになりました。紹介してくれた業者に聞いても「うちでは大丈夫なんです」と言うだけでどうにも解決しません・・・・御社でどうにかなりませんか?」
こんなご相談を頂くたびに私も悲しくなります。

先ほどの図を見て頂ければ解る通り、まずはどのインクも、全能の神ではないという前提をご理解ください。

このご相談へのお答えは、
「その生地の撥水加工が、プラスチゾルインク+ナイロンボンドの性能を越えた加工なのかもしれません。若しくはその業者様が腐ったインクや腐ったナイロンボンドを販売しているかですね(苦笑)ちなみに、その生地に水道水の水滴を垂らしたら、水滴はどのような形状になりますか?」

繰り返しになりますが、撥水加工の程度は様々です。「撥水に付くインク下さい」といきなり言われても、弊社では「これです」とは言いませんし言えません(笑)
ご相談頂ければ、その都度的確なアドバイスを差し上げられると思います。

捕捉ですが、撥水加工以外にも防菌加工された生地も通常のインクは密着しづらくなっていますのでご注意下さい。

 

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