乾燥後に間違えに気づいたら(輪染みを残さずに)
人間誰しも間違えは有る物です。私なんか慌てん坊なのでしょっちゅうです(笑)
まぁ、慌ててプリント色を間違えたり、プリント位置を間違えたりも有るけれど、版のピンホールに気づかずにプリントしてから、余計なインクが付着している事に気づく事もありますよね?
そんな「困った」ときにご紹介しているのが、
染み抜き剤「eクリーン21」及び「ultraクリーン」です。
eクリーン21はプラスチゾルインクに。ultraクリーンは水性バインダーにお使い頂けますが、いずれも「熱乾燥後」でも落とせますから便利です。
ただし、弊社が性能を確認しているプラスチゾルインク及び、水性バインダーですので、世の中に「プラスチゾルインク」「水性バインダー」と唱って販売されているすべてのインクに対する効果を保証はできていません。
ここら辺は、ご購入頂く前に弊社にお問い合わせ頂ければ、たか坊が懇切丁寧にご回答させていただきます。
で、本日はここからが本題です(笑)
こういったシミ抜き剤を電動ガンで落とす場合の注意点です。
- シミ(生地)に垂直に薬剤を当てる
- ガンは推奨の物を使う
- 輪染みを残さぬよう推奨の方法で落とす
なんかとっても抽象的な表現(笑)「推奨」ばっかり。
1について
時折「シミに斜めに当てて、インクを根元から剥がして吹き飛ばす」みたいな話を聞きますが、これって時と場合によっては生地の繊維を傷めます。
インクの根元から「剥がす」のではなく、インク自体を溶解しましょうね。
2について
時折「ホームセンターで売っている、塗装用の電動スプレーじゃだめですか?」と相談されるのですが、eクリーン21やultraクリーンが内部を損傷させる場合が多いのでお勧めできません。お金を無駄にしても良いのであればとお話ししても試しちゃう方もいらっしゃいますが。。
3について
eクリーン21、ultraクリーンは無色の液体ですから、乾燥すると生地は元通りのままシミは残しません。
ただ、生地にしみこんだ液体中には溶解したインクが僅かにでも混入していますから、その残存物が輪染みの原因になります。
なぜそうなるかと言うと、生地にしみこんだ液体がゆっくり乾燥することで、シミの原因が液体が染みこんでいる輪郭部分に押しやられてしまうからです。
そうならないためには以下の作業をして下さい。
- シミを落とした後、液が乾ききらない内に、液で濡れている周囲を霧の状態で染み抜き剤をスプレーする(ぼかす)
- シミを落としながら、強制的に(ドライヤーなどで)乾かす
速乾性・揮発性の高い薬剤をしようすると良さそうな物ですが、ケトン類の薬剤(アセトン等)を使用すると、喚起の具合で「アセトン血性嘔吐症」の危険がありますから、絶対にお勧めできません。