弊社印刷工場のインク
スクリーン印刷のインクには様々な種類があります。と言うのは、スクリーン印刷という「技法」で印刷される「被印刷物」の素材によって、きちんと密着するインクを選ぶ事で、安心した製品が出来上がる訳ですから、本当に沢山のインクがあって然るべきなのですが。
例えば「プラスチック用のインクを教えてください」とのご要望が有った場合、そもそも「プラスチック」と一般的に言われる素材も大きく分けても正確には「PVC」「ABS」「アクリル」と、それぞれ一番良い(密着する)インクは複数有ります。
そして、出来上がった製品を日常屋内で使う物なのか、屋外で使う物なのか?簡潔に言うと、屋外の風雨や紫外線にさらされる機会が多いのか少ないのか?
「安いインクが良いんですけど」と言われても、困ってしまう場合も有りますし(笑)、高ければ高いほど良いって物でも有りません。
環境に配慮した方が良いのはやまやまなんですが、どうしても溶剤の入った「溶剤型インク」というインクで無ければ満足した密着性能が得られない場合が多いのも確かです。
では、繊維製品に対してはどうなのかなと言うと。
繊維製品にも、様々な素材があります。
「綿100%」「T/C混紡(所謂綿ポリ)」「ポリエステル100%」「PU」「麻」・・・・・・・
そして、これらに撥水加工を施した素材。
弊社では、一昨年10月にプリント部門を立ち上げました。水性バインダーオンリーです。その理由からお話しさせて頂きます。
- プリント面の質感が良い
- 洗濯堅牢性が良い
- 摩擦堅牢性が良い
- 撥水素材にも密着性が良い
- 印刷速度が稼げる
- インクコストが安い
大まかに言うと以上になります。
弊社ではスクリーン印刷用のインク・資材で取り扱っていない物はありませんので、勿論プラスチゾルインクも使えます。
このブログをお読み頂いている中で、プラスチゾルインクをご使用の方にも「何故プラスチゾルじゃないの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるのでは無いかと思います。
次回からそのわけを、連載で(笑)お届けします。