海外製品の欠点

ここのところ色々あって、日曜出勤とかしても追いつかずの毎日でしたが、やっと少し落ち着きました。

スポットドライヤー(フラッシュドライヤー)及びコンベアドライヤーは遠赤外線乾燥機を専らお勧めしていますが、弊社HP弊社HPをご覧戴いた方々から時々、以下のようなご質問を頂きます。

「海外製品(米国・中国)を輸入して(輸入販売している業者)、コンセントプラグを日本用に交換してそのまま使っているのですが・・・」

こういうことって、私に聞くんじゃなくて(笑)

弊社が現在販売している機器は、輸入物でもすべてメーカーによって日本規格100V・200Vにて製造して貰っているのですが、それはなぜと言えば。

昔学生時代に理科の授業で習った事です(笑)

I=E/R

なんか覚えがありませんか?

そうです。「オームの法則

機械内部の抵抗(部品)は同じまま、電圧(E)」が大きくなると、当然流れる電流(I)は大きくなります。
流れる電流が大きくなると言うことは、当然その電流が流れる抵抗(部品)に予定以上の負荷がかかる(発熱)という事です。

又、こんな事実も見逃せません。

日本の製品は、例えば使用条件で「0度から50度の常温室内で使用してください。」などの仕様になっている物は、大概ある程度その範囲から外れていても問題なく動作します。これって日本のメーカーは、条件を厳しく指定しておく。逆に言えば製品の保証に関しては厳しい態度でいるという事でしょう。
「0度から50度の環境で、絶対正確に動くように作ってくれ」と言われたら、それ以上の条件でも正確に動くように作るのが日本のメーカーです。

対して海外背品は「0度以下の環境で使ったんだから動かなくて当然でしょ?」と言います。まぁ、言い分は正しいです。悪くも何とも言いません(笑)

240V若しくは230Vの製品を200Vで動かそうとして、何か問題が起きたら。
こりゃ、使用者の責任です。

逆に日本の電気背品を海外へ持って行くと変圧器を経由しないと動かない場合がほとんどです。100Vで動く製品に110Vの電圧がかかると動きません。でも、海外製を日本に持ってきて動かすと、外見は問題なく動いてしまうからいけないのかもしれませんけど。
本来は、電圧が違う場合はすべて変圧器をかます必要があるのですね。

海外製品を購入する場合は、この事をきちんと販売店に確認するべきであると私は思う訳です。

「ほんの少しの違いですから、全然大丈夫ですよぉ」なんて、私は口が裂けても言えません。

 

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乾燥不足の原因 その2

では前回に引き続き、乾燥不足の原因の2番目として、「乾燥機器の不具合」です。

不具合と言っても、もろに乾燥機が故障しているとかの場合は稀だと思います。ここでお話ししたいのは、乾燥機の使い方における注意点とでも申しましょうか。

例えば、プラスチゾルインクの乾燥条件を150度とします(インク・メーカーによって違いが有ります)。秒数に関しては、インク膜厚によって違いができますので、本来は「何秒乾燥すれば大丈夫」とは言えません。しかし、目安として大凡90秒です。インク膜厚が厚くなれば長くする必要がありますし、薄ければ短くしても良いという事です。

さぁ、貴方はこの「150度」をどの様にして確認していますか?

  1. 乾燥機に表示されているのを目視
  2. 乾燥機(トンネル型)の入り口に手をかざす
  3. 放射温度計で乾燥機のトンネル内のインク温度を直接計測

 

トラブルが起きる場合の多くは3の方式を取らない場合です。

「インクの乾燥条件」が150度で90秒を満たしている事を確実に確認できるのは3しか有りませんよね?

本来、プリントするその1日が始まる際に一度計測するべきです。「昨日きちんとインク面の温度を測った時から、乾燥機の設定を変えていないから大丈夫」とやると、ある日突然トラブルが発生する事があります。

貴方の作業場は昨日と全く同じ状態でしょうか?

室温が変われば、室内の空気の流れが変わっている事もあります。

昨日は寒かったから窓を閉めてプリントしていたけれど、今日は暑いので窓を開けっ放しにしています。こんな場合、トンネル乾燥機の周りの空気の流れは変わっています。試しに扇風機をトンネルにまっすぐ向けた場合と、横から当てた場合とで、インク面の温度を放射温度計で測ってみましょう。

乾燥機に表示されているメモリが昨日と同じだからと言って、インク面の温度が同じとは限りません。乾燥機に表示されているメモリが表しているのは、乾燥機のどこかに設置されている温度センサーが感知した温度であって、インク面の温度そのものではないからです。

あるお客様から聞いた話ですが、とある業者の担当者はトンネル乾燥機の入り口近くに手をかざして「こんなもんで大丈夫です」と言ったそうです。神の手ですか(笑)

別のお客様から聞いた話はこうです。
某S社から、トンネル部分の短い乾燥機を購入しました。インクもS社から購入したものを使っています。乾燥機設置の際に、何故か温度設定のつまみは動かさない様に指示されました。
しばらくの間、指示されるままプリントしていましたが、どうもトラブル(インク剥がれ)が起きるので、少し胡散臭いけれどWeb−StanceってところからExcalibureというインクを買って使ってみました(笑)剥がれは起きませんが、今度は印刷がやたら艶ありに仕上がってしまいます。
私と一緒に原因を探って頂くと、乾燥機の入り口でのインク面の温度が190度にもなっていました。そりゃぁ艶が出るってもんです。お客様に、せめてという事で、温度が160度になるように調整して頂きました。すると、Excalibureインクは正常に乾燥するのだけれど、S社から購入したインクは乾燥しきらないという事でした。

そもそもその乾燥機はトンネル部分が50cm程度しかないものなので、1度通しただけでは乾燥しきらない可能性もあるのです。前述の通り、空気の流れに影響を受けてしまうため、トンネルの入り口出口部分では温度が下がりがちになりますから、実際に必要な熱量が与えられる部分は50cmよりも短く、乾燥時間が足りなくなる場合が多いのです。ですから、必要に応じて、トンネルに2度通さなければならない場合もあります。

乾燥炉の長さが短い乾燥機が「全く使えない」という訳ではありません。どんな種類の乾燥機を使った場合でも、そのインクの乾燥条件を満たさない使い方をしてはいけない、という事です。

次々回で予定している「ワーク(ウエア)の季節的若しくはロットによる状態変化」にも関連しますが、乾燥炉内部の条件を変化させる要因がある場合は、乾燥時間は変わってしまいます。詳しくは次々回に書かせて頂きます。

ここまでトンネル型の乾燥機、いわゆる非接触型の乾燥機について書きましたが、接触型乾燥機。一般的にヒートプレス機ではどうでしょう?

ヒートプレス機は加熱している際にインクの表面温度を計測することができません。そりゃそうです。インク面とプレス機の加熱部分が密着しているのですから。機器の温度表示部分を信じるしかない訳です。しかし、これもまたトンネル乾燥機と同じで、機械のヒート部分のどこかに設置されている温度センサーの感知した温度でしかない訳で、インク面の温度ではありませんね?

まぁ、買ったばかりのヒートプレス機であれば初期不良でもない限り、そんなにかけ離れた温度ではないと思います。そしてそんなに古い機種でもなければ、機械の構造上、場所によって温度がかなり違うということもあり得ません。

ただ、トンネル乾燥機の場合遠赤外線で加熱しているのに対して、ヒートプレス機は接触加熱です。肉を炭火で焼くのと、ホットプレートの上で肉を焼くのとの違いです。

遠赤外線は電磁波ですから、インク面の温度が160度であれば、インクの内部から生地に接触しているいずれの部分も160度になります。これに対して、接触型の加熱方式は、接触面から離れるに従って温度が下がります。インクの膜厚は有って数百ミクロンでしょうから、そんなに心配する必要なないかもしれませんね。ただ、こう言った知識を持っていた方が、何か起きた時に便利です。

 

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スキージの動きとインクの流れ方

問題です。まず下の図をご覧下さい。

プリント時のスキージとインクの図ですが、スキージは左から右に動いています。版の孔から次に落ちるインクは黒でしょうか?赤でしょうか?青の部分でしょうか?

答えの前に、もう一つ問題です。

これって何だと思いますか?

これは、とあるメーカーのスキージです。どこにもゴムがついていませんね。でもちゃんとしたメーカーのちゃんとしたスキージです。ただし、意地悪な事に逆さまに写っています(笑)実は自動機用のスキージで、写真では下の部分を機械にホールドして、写真では上側が、通常のスキージブレード(ゴム)の役割を果たします。
これも、写真の左から右に動かしてインクを落とします。向かって右側がインクの当たる部分です。見て解る通り、先端の角度を違えていますね?これがアタック角度の違いです。インクの落ちやすさは右端・左端・真ん中の順となります。

これ、金属製なので、いくらスキージ圧を上げようと、アタック角度は変わりません。不変です。

実際の印刷時には上の図のようになります。小さくて見づらいかもしれませんね(笑)
インクはスキージと、スクリーン(版)の間でローリングしています。波の水の動きと同じです。
スクリーンプリントで、インクを「落とす」と表現する意味がお解り頂けたでしょうか?

冒頭の設問の答えは

「おおよそ青・赤・黒の順」

という事です。

ここで問題になってくるのがスキージブレード(ゴム)の質です。

冒頭の図で言えば青のあたりからインクが離れる訳ですから、ここがスムーズに離れる品質が無くてはいけません。

又、特にプラスチゾルインクをお使いの場合、スキージブレードの清掃に何らなの溶剤を使用している場合。この場合、スキージブレードの質によっては、ゴムの劣化が異常に早い場合があります。こういったスキージをお使いの場合、劣化=固くなる=アタック角度が大きくなる(ブレードが垂直に近くなる)ですから、いつも通り印刷していても、インクの落ちる量が徐々に少なくなっていきます。

 

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必要なものは生み出しましょう

いきなりですが、私の趣味です(笑)
興味の無い方には全く意味不明かもしれませんが(笑)仕事上のお客様でオーディオに関しては私が勝手に師匠と呼ばせて頂いている社長から、しばらく前にツイーター(写真の下側の小さな黒い丸型の物体)を頂きまして。「自分でスピーカーを作りなさい」と言われておりました。

一般的にはスピーカーというものは箱状にできあがったものを購入するのだとは思うのですが(笑)

木工とオーディオが趣味の私にはうってつけの案件でありまして(笑)「それでは」という事で、8インチ(20cm)のフルレンジスピーカーユニットを仕入れ、箱を作って出来上がりました。

自慢じゃないですが(笑)何事も形から入る私は、普通ではない電動工具も持っています(笑)

トリマーという代物ですが、溝を掘ったり、角に飾り付けができたりする工具です。ちなみにアメリカのDIYではとってもポピュラーな工具らしいですが、とてつもなく木くずが飛び散ります(笑)まぁ、電動丸鋸や電動ジグソーを購入したら次はこれを買いましょう(笑)きっと木工が楽しくなります。

これはビスケットジョイントカッター。あまり見かけないと思いますが、これがあると表面に釘やネジが現れないように接合ができるので、とっても見栄えの良い作品を作ることができます。

で、いろいろな切断接合の作業の末、一番最初のようなものが出来上がる訳です。スピーカー自作の蘊蓄は別のブログを探してくださいね。

まぁ、こんな苦労(楽しみとも言う)の末出来上がったスピーカーで聴く音楽はとっても楽しいものです。
最近市販されているスピーカーは、相当高額なものを除いて、ほとんどがチャイナ製だったりするので、作りがとってもちゃちです(悲)
私が普段使っているJBL4307というものだって、現在ビッグカメラでペア150,000円強です。1本76,000円強。このスピーカーはウーファー・スコーカー・ツイーターと3個のユニットを使っていますから、それぞれの原価がいかほどなものかが解るってもんです。

ちなみに今回使用した8インチフルレンジは1個25,000円です。絶対JBLよりいい音・・・・・・なはず(笑)
こういった事を経験すると、

「スピーカーは買うものではなくて作るものです!」と思ってしまうのですね(笑)

さて、オーディのブログではなくスクリーンプリントのブログでしたよね、ここって(笑)

言いたかったこと。それは不器用な癖にオリジナルで作ることが結構好きなんです、私。って事です(笑)

これは私が作ったものではないのですが、水性インクの乾燥機を作ってくださった社長がいらっしゃいます。
お昼頃に訪問すると、いつも決まってキャンプ用のベッドで昼寝をしている社長(笑)寝ているのかなと顔を覗くと、時々目が開いていてギョッとします(笑)
突然思い立ったアイデアをいろいろ思案しているらしいのですが、そんな中の一つを製品化してくださいました。

MB-Dryer WideArea

水性インクの乾燥機です。

従来から、不要になった段ボールの箱に穴を開けて、そこにヘアドライヤーの先を突っ込んで使っていましたが(北海道では多く知られています)、どうも塩梅が良くない。
なぜかというと、

  • ヘアドライヤーは上から刺さっているだけなので、持ち運び(移動)する時、両手で持ち上げなければならない
  • おまけに、その穴が徐々に広がっていく(箱は再利用品なので、作り替えれば良い話ですが面倒くさい)
  • どうも乾燥にムラができる(ドライヤーの先直下部分以外はなかなか乾燥できない)

という訳で、昼寝を惜しんで考えた結果が「MB-Dryer WideArea」なのです。

という事は、上記3点はすべて解消されています。

外見はただの段ボールの箱ですが(笑)中に特殊な送風構造が仕込まれているので、ドライヤーの暖気が箱の中にまんべんなく行き渡るように作られています。
さすがにコカコーラの段ボールを再利用する訳にはいかないので(笑)段ボール屋さんに特別に作ってもらった箱です。

プリントした後、ドライヤーを手に持ってぶいぶい乾燥していたあなた。その間に、そこらの暖気で版が詰まっていませんか?暖気は箱の中だけなので版は詰まりません。おまけに、乾燥している間も、他の作業が捗ります。

詳しくはこちらのページをご覧ください →

 

じゃぁ、最初の木工は何のフリだったんだって?

この社長の様子を見てうずうずした私が取りかかったのは、スクリーン版露光機の製作でした(笑)
以前「版の写真製版(露光機)」というタイトルの記事を書きましたが、最後の最後までは露光機自作の最大のポイントは暴露しないでおきました(笑)

何故かと言うと、結局、スクリーン版の製作において大切なのは露光機だけではなく

  • 版のスクリーンのテンション
  • 感光乳剤のクオリティー
  • コーティングの質
  • ポジフィルムの質

などなども関わってくるからで、すばらしい露光機を使っても、上記がグダグダだとうまくいかないのです。これは逆もまた然りで。

露光機にも色々あって、真空焼枠に版を固定してメタルハライドランプを水平に照射するタイプ、ボックス型でメタルハライドランプを照射するタイプ、これの上位版(?)でフレネルレンズを装着した高精細露光タイプなどがあり、本来はこれらの露光機が用意できれば問題は少なくなります。
ただ、コストの面から「そんな高級なのが必要なの?」という話があります(笑)

そこでケミカルランプを装着したボックス型の露光機が有る訳です。あくまでケミカルランプで「も」焼けるよ。という事です。

世の中にはこのケミカルランプ版の露光機が多々販売されていますが、正直「こんなんでこの値段(高い!)?」と私が思うものがほとんどです(笑)

私がそう思うのですから(笑)露光機を必要とされる方々が自作に走るのも無理はない(笑)
ネットで検索すると、結構な数の情報がヒットします。「要するに、箱の中にケミカルランプを並べれば良いんでしょ?」という事ではありますが、そこはそれ(笑)趣味でプリントするのでしたら、そんなに多彩な柄や解像性を求めないので良いのでしょうけど。

簡単に話すと、日の丸の柄が焼けたからさぁできましたでは、蜘蛛の巣の柄は焼けない。まだ色々な現象が起きますが、まぁそういうことです。

なので、弊社がこれまでのケミカルランプ型の露光機の欠点を無くし、おまけによりリーズナブルにご用意しようとする企画(笑)
よりリーズナブルにしようと思うので、外観は「木」です。ほら、最初の木工作品がつながってきましたね(笑)

現在モニター販売を考案中ですので、しばしお待ちください。

 

 

版の写真製版(露光機)

皆様はスクリーンプリントの版にどのようなものをお使いでしょうか?

これまで繰り返し書いていますからくどくど書きませんが(笑)適正なテンションの版を使用する事で、様々なトラブル・アクシデントを回避できるのですが、紗張りの部分をクリアすると、今度待っているのは写真製版の「露光」という問題です。

はっきり言って、露光機は自作しましょう!

資機材販売会社が売ろうとせずにどうする?って気もしますが(笑)

買ってもらった方が、それは良いです(笑)
売り上げ伸びますし(笑)
何かお悩み相談を頂いた時にも、露光環境は把握できている事になりますから、ありがたいです。

が、高いでしょ?(笑)

という理由から、紫外線露光を避けて「カッティング製版」という手法を取った場合は以下のデメリットが有ります。

  1. 熱圧着法を使用した場合、その版(スクリーン・メッシュ)は使い捨てになるためコスト高
  2. スクリーンメッシュの片側に張り付ける事になるので、滲みやラメなどの粉体混入の場合濃度不足が起きやすい
  3. 熱圧着によりスクリーン・メッシュが縮むので多色の場合ずれる

という訳で、海外製の安価な露光機を購入したりする。そうすると、ず~っと後になってから困る事が多いのです。既に購入した方には申し訳ない書き方になりますが。

  1. 買うときあれだけ自信をもって言っていたはずの販売店に、替えの露光管の在庫がない。。しばらく待つ間、露光に困る。
  2. 回路の途中が故障して直せない。。規格が違うので国内の修理業者はなかなか見つからない。
  3. その他もろもろ

まともな販売店からならこんな事はないんですが。。って言っても、購入するときはまともな販売店に見えるから質が悪いんですけど(笑)。

 

という訳で、露光機を自作するという流れになるのですが(笑)正直、適当なUV(紫外線)を照射できる機器であれば、どうにかすれば露光は可能です。でも、作りたい版の絵柄の解像性が問題で、これに感光剤の耐刷性や落版性などなど、色々好みの条件にしようとすると微妙な所で上手く行かない。

ネットでは様々な露光機の自作方法がUPされていたりします。理屈は単純ですから基本的な構造は間違っておりません。
要は、箱を作って蛍光管(ケミカルランプ)を並べてしまえばOKなんですが、それだけでは焼く事の出来ない解像性の柄も出てくるわけです。

これは、露光機だけではなく、使う感光乳剤・ポジの材料の性能によっても変わってくるという事です。
ラチチュード(感光帯)の狭い感光剤を使用してしまった場合、ランプの性能は変わらないとしたら、ポジの濃度が確実に影響を及ぼします。
なので、ポジの濃度が出せるように工夫してみたんだけど、それでもまだ満足いかない。。どうしたら良いんでしょうかね?という事になり訳が分からなくなり始める(笑)
ランプの性能は変わらない・・・と思ってはみたものの、ランプは経年劣化します。「いやぁ、そんなに使い込んでいないし」と思いますね(笑)
ポジと感光剤面はきちっと密着していますか?

そして大切なことを一つだけお教えしますが、「光量は距離の2乗に反比例する」という事です。これは紫外線量についてもほぼ同じと考えられます。

 

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少し頭を捻って工夫が必要

シルクスクリーンプリントの基本形は「平面」に印刷する事です。
何故ならば、縦横にピーンと引っ張って張ったスクリーンメッシュによる「版離れ」を利用したプリントだからです。

これを無視したものであれば、例えばヘルメットの全面に、ヘルメットよりわずかに大きい形の枠を作って、スクリーンを接着したものをを版として使用すれば、なんとか印刷は行う事が出来ます。

印刷結果はご覧頂いた通りになる訳ですが(笑)

 

さて、

 

通常のウエアにプリントする場合は問題ないのですが、キャップ(額の部分)にプリントしたい場合、通常のTシャツプリンターのボード上ではプリントが困難です。前述の通り。

こうした場合、以下の方法でお試し下さい。

  1. キャップホールドアタッチメントを使用する
  2. プラスチゾルインクで転写紙を作り、熱プレスする

 

1は、通常使用しているプリンターのボードをそっくりそのまま入れ替えるだけで良いのですが、版離れの点で気を付けないと、スキージの進行方向の奥側若しくは手元側に向けて濃淡が起きてしまいがちです。
また、キャップの品質によっては、キャップの中綿に誤差があり、1個1個で版離れの違いが起きやすい事です。

そして、多くの(数百とか)キャップにプリントしようと場合にもこの方法は向かないという事でしょう。
Tシャツプリンターの、例えば6アームすべてにアタッチメントを用意したとしても、通常のシャツをセットするのに比べると多少時間がかかってしまいます。アタッチメント代だって馬鹿になりません。

そこで2の方法の出番となります。
この方法を順に説明すると次の通りです。

  1. 版を通常のプリントとは別にミラー(鏡像)で作成する
  2. プリント面積に対して十分な大きさの離形紙を用意する
  3. この離形紙にプラスチゾルインクでプリントして指触乾燥する
  4. プリントがすべて完了したら、出来上がった転写紙を裏返してキャップに熱転写する
  5. 離形紙は完全に冷めてから剥がす(コールド・ピール)

以上ですのでとても簡単(笑)そうに思えます(笑)

では、細部を順に。

2の離形紙は、例えばキッチンペーパー(笑)とか、シールを剥がした残りの台紙(笑)とか、本来は「シリコンペーパー」などと呼ばれるしっかりした製品を使った方が良いのは確か(笑)
でも、原理としては先述のものでできない訳では無いのでお試しください。

3の「指触乾燥」とは最終乾燥ではなく、指で触れてくっつかない程度の乾燥を言います。詳細はインクの乾燥温度から30~40度低温で数十秒行えばその程度になります。

5のコールドピールは、熱いうちに離形紙を剥がそうとすると、インクが一緒にくっついて剥がれてしまいます。

プラスチゾルインクで一度転写紙を作るという方法は、何かと応用が効くもので、これまた箇条書きにすると

  • 同じデザインのプリントが、あとから追加で注文が来そう
  • ナイロン(無撥水)の生地に多色プリントしたいが、1色を熱乾燥する際に生地が縮むので多色は断っていた

など、直接印刷が難しいって場合に応用できます。

この方法の肝は3番の「指触乾燥」です。160度(メーカーによって多少違いが有ります)などの完全乾燥を行ってしまうと、これはもう転写は不可能と言ってよい状態です。

メーカーによっては、転写「しやすい」タイプのインクだけを転写可能なインクとして公表していますが、この指触乾燥→転写のラインを会得して頂く事が出来れば、メーカーが公表していないインクでも「プラスチゾルインク」であれば、単独で転写可能です。

要は、べったりくっついてしまう事のない「紙」に、一旦インクをプリントしておいて、完全に乾く前の状態でエイやっ!と生地に転写してしまってから完全乾燥しましょうよ、という仕組みです。

ただ、インクによっては向き・不向きが有ったりしますから、これを補助するために、指触乾燥後のインクの表面(最終の転写時、生地に接するインク面)に転写用の感熱接着剤を塗布する事もできます。

「自慢のデザインが出来上がったとはいえ、まだどの位注文が来るか解らない」なんて場合も、とりあえず転写紙として大目にプリントしておけば、注文がきた時にいちいち版をセットして、終わったら版を洗って、を繰り返さなくて済みます。その都度、必要になった分だけ生地を取り寄せれば良いので、最悪無駄になるのはインクの原価だけという、割とお得な方法でした。

 

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インクの濃度を出す

なんか暑いです。北海道なのに30℃。。。

という訳で、毎度無理やりこじつけますが(笑)印刷面の厚さを出すには。すなわちインクの濃度を出すには如何にすべきかです。

特に濃色生地にプリントする際に、なんだか濃くならないとお嘆きのあなた。

その方法を徒然なるままに書いてみます。

  • 濃いインクを探す
  • スキージの硬度を柔らかくしてみる
  • スクリーン版の膜厚を稼いでみる
  • 何度もストロークしてみる
  • スクリーンメッシュのテンションを強くしてみる

などなど。

こうして列挙してみると「印刷の濃度が出ない理由」って、結構有るもんなんだと思います(笑)

お悩み相談で「濃いインクは無いですか?」とご連絡を頂くと、大概2番目とか最後のお話をして試して頂く事が多いのです。しかし、色々聞いてみてから「もしや」と思い

「ひょっとして、版をベタ置きしてませんか?」

とお聞きすると

「え?ダメなんですか?」

となったりします。

そこで、シルクスクリーン印刷の基本的な仕組みをお話して納得してもらい、お試し頂くと随分良くなるらしく(良くならないとおかしいんですが(笑))。
でも、それでもまだ不十分という場合に、最後にハタと思いつく事が有ります。

皆様、被印刷物をきちんと仮固定していらっしゃいますでしょうか?
していらっしゃいますよね?
え?していない?

それは大問題です(笑)

繊維製品に限らず、どんな印刷物でも仮固定をしなければなりません。まぁ、金属などそれなりに重量のあるものに印刷する場合は、自重のせいで版離れしやすいのですが、繊維製品は軽いので、スクリーン版を持ち上げる際に、生地がくっついて一緒に上がってしまうでしょう?これって、前回書かせて頂いた版ばなれが全然実現されていない事とと同じです。

インクの中でも粘度の低い、例えば水性のアンカーバインダー(染み込み風)の場合ならまだしもですが、ラバータイプのバインダープラスチゾルインクでは生地をきちんと仮固定しないとインクの濃度は落ちます。
また、熱乾燥を要するプラスチゾルインクの場合、大概の仮固定糊は熱によって接着力が弱まるのが早いので、綿100%ならまだしもポリエステル生地には威力・持続性が足りません。

生地をきちんと仮固定する事で、そのインクが持っている濃度が発揮されると思います。

これまたいやらしい話で恐縮ですが(笑)

資材屋さんの動画で、版を持ち上げた際に生地がブワァっと完璧に離れているものがあります。「これって(やってはいけない例)かな?」とまで思いましたよ(笑)

 

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インクの乾燥

シルクスクリーンプリントで一番起きて欲しくない問題は「剥がれ」です。

被印刷物に適したインク適切な乾燥方法を取れば、このような問題の発生を限りなく0に近づける事が可能です。

なのに、弊社にご相談頂く内容の上位を占め要るのは、残念ながら

「剥がれてしまうんですが、どうしたら良いのでしょう?」

というご質問です。

 

乾燥をしっかり行いましょう

 

  • 枚数が多いのでチャッチャと進めたいので
  • ブリードが怖くて温度を下げました
  • 生地が焼けそうなので

などなど諸事情はあるとは思いますが。意地悪ではなく「まずは」しっかり乾燥を行う事わなければ、はがれる危険性が高くなるのは当然の事と言えます。

水性バインダーの場合は、何らかの添加剤を混合して乾燥条件を緩和する方法は様々有りますが、その場合も、それらの基準となる乾燥方法が有るはずですから、販売店にきちんと要請しましょうね。

プラスチゾルインクは「インクがある一定の温度に達した時」に硬化します。これが正しい説明であって「プリント面が(例えば)160度に達して30秒たったら乾燥は終わりです」などという様な説明は間違いの元です。

印刷インクには厚みが有りますから、被印刷物(生地)に接しているインクが一番最後に固まります。そこが固まったのかどうかの時間は誰にも測定できません。ただ、数百ミクロンのインクの厚みですから、そうたいして時間がかかる訳ではありませんが。

例えば、トンネル型の乾燥機にも炉長が様々な製品が有りますが、いずれにしても炉の入り口と出口は温度が下がっています。また、季節によって湿度が変われば温度は僅かにでも変わります(水分に熱が奪われて低下する)し、空調機器の入り切りで室内の、しいては炉の中の空気の流れが変わると温度は変わります
ですので、機器の温度表示がそのままインクの温度では無いと思ってください。実際に放射温度計でインクの温度を計測し、その時間を計る事が必要となります。

「そんなに面倒くさいものなの?」とお思いになる方は尚更用心した方が良いと思います(笑)

 

乾燥不足が起きる様々な原因の代表的なものをリストアップすると

  • 被印刷物の湿気
  • インク色による遠赤外線の反射
  • 機器の温度表示のずれ
  • レジューサーの添加過多

等々が有ります。

 

販売店によっては、購入を決断し易くさせる為なのか「この乾燥機を買えばもう安心!」みたいな文言を使うところが有りますが、鵜呑みにしてはいけません(笑)

これまで「同じ乾燥機」を購入された「別の方々」から、まったく同じ相談を受けています。その方々は同様に「○○というコンベア乾燥機を購入しましたが、搬入設置の時にどこそこのノブは絶対動かさないで下さいと言われました」とおっしゃっていました。
炉長が500mm程度しかないコンベア乾燥機に「1回」通せばプラスチゾルインクの乾燥ができるという話だったそうです。

インクが剥がれるというトラブルが起きて、購入店に相談すると「当方ではそのような問題は起きていません」という回答が戻ってくるばかりで、まったく問題の解決に至らないそうです。そりゃそうです。「お宅で問題起きなくても、うちで起きてるんだって!」という話です(笑)

あるお客様は「ぢゃぁ、ここにきてやってみてくれ!」と言ったそうですが・・・

弊社では「まず、放射温度計をご用意してください。そして、実際にコンベアを通る時のプリントされたインクの温度を計って、何秒間当たっているかを見て下さい」とお話します。そして「その後、何度か洗濯して剝がれないかどうかを確認してください」と申し上げます。
先ほども書きましたが、炉の入り口出口では温度が下がっていますから、炉長500mmの内、既定の温度になってるのはそのほんの一部です。「1回」通せば絶対大丈夫なんて、私は口が裂けても言えません。

プラスチゾルインクに限らず、水性バインダーでも、または繊維製品以外に使用する溶剤型インクでも同じですが、そのインクの乾燥条件を満たした乾燥を行った上で剥離試験を行ってください。
それでも(乾燥条件を満たした乾燥を行っても)トラブルが起きた場合は、販売店若しくはメーカーに確認しましょう。それで解決できないのならば、そのインクは一切使わないようにすべきです。

 

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何事もアタック角度

前回の記事でご紹介しましたが、この行動についてご意見を頂きました。ごく近い方から「どうしてHPに残しちゃうの?みんなタダで見て(スタンスは)儲からないんぢゃないの?(笑)」って(笑)

このご意見に対してあたくし、こう答えました。
「いいの。スタンスは正義の味方だから無償の愛って奴です(笑)」

これは本当に冗談交じりで言ったのですが(笑)スタンスが儲かるも何も、シルクスクリーン印刷の基本原理をお話しているだけなので、これを見られて、生じている問題が解決したなら、それでいいぢゃんって気持ちです。

逆に、ずばり申し上げますと、こういう事もきちんと理解できずに、物だけ販売しようとしている業者様をプロの資材屋とは思っていません(笑)

 

スタンスを創業して間もなく、近隣のお客様・社長からこう言われたのを覚えています。

「(たか坊が以前勤めていた資材屋を含めて、今の資材屋に)何を聞いても知識がないから、何も聞かなかった。注文したものを持って来るだけだったでしょ」(笑)

そして、しばらく経ったある時。
いつも素晴らしい仕事をなさる別の社長がいらっしゃって、これまでは時々「社長、教えてくださいよぉ~」と解らないことを教えてもらおうと何度お願いしても糠に釘だった。ところが、ある日突然「しょうがねぇなぁ(笑)まぁ、最近は一生懸命頑張ってるから教えてやるよ」と。
嬉しかったですよ、ほんとに。

9月で創業まる9年になりますが、創業当時には思ってもいませんでしたが、最近は色々なメーカー様から「うちの商品を販売してください」と言って貰えるようにもなりました。
ありがたい事です。ありがたい事なのですが、お断りする回数もそれなりにあります。

弊社は、安いだけで、結局お使いになる方に問題が起きるという商品は絶対販売しないと決めているからです。

 

突然ですが、さて、スキージには何故いくつもの種類があるのでしょう?

時折見かけるのは

「油性は9mm厚さで水性は6mmです。」とか

「硬さは70度が通常です」とかいうの(笑)

 

「インクが落ちる量は、インクの粘度に対して、スキージストロークの速度、アタック角度を調整する事で変化する」からです。

半径20φのベタ丸と、半径5φのベタ丸を、意識して同じ印圧でそれぞれ250mmのスキージ、100mmのスキージ(硬度・厚さは同じ)でプリントしてみて下さい。よく見てみると、大概の場合5φの柄の方が濃くプリントできるはずです。逆に言うと、20φの方が薄くなります。
何故かというと、印圧は同じでもアタック角度が変わっているからです。もしもこうならない場合は、印圧が強すぎて、若しくはオフコンタクトが少なくて、一度乗ったインクを掻き取ってしまっている場合です。
同じ力で刷っても、1cmあたりにかかる力が100mmの方が大きいので、スキージのゴムが大きくしなり(寝て)インクが多く落ちるからです。

という事は、大きなスキージを使う程、柔らかめのスキージを使うべきだという事が解ります(印刷が薄いままで良いなら構いませんが(笑))。

厚さが9mmと6mmの関係も、同じ硬度であれば厚みがある分9mmの方がしなりずらいのが解ると思います。

「初心者なんですが、スキージはどれを選べばよいですか?」という場合弊社ではまず

「あたくし、お宅さんがとってもすごい怪力の持ち主か、ひ弱な方か存じ上げないので(笑)まずはプラスチゾルなら9mm70度を、水性バインダーをお使いでしたら6mm70度をお試しになって、そこから調整すると良いと思いますよ」と申し上げています。

「結局同じじゃん!」と思わないで下さいね。弊社には様々な硬度スキージブレードをご用意していますから(笑)

 

「印刷が滲む」=インクが落ちすぎている場合 は硬度を高くする
「印刷が掠れ気味」=インクの落ちる量が足りない場合 は硬度を低くする

となりますが、滲み・掠れの原因は他にもありますので、上記で解決しない場合は、オフコンタクトを調整したり版のテンションを疑ってみたりしなくてはなりません。

又、印刷の濃度が足りない場合に「もっと濃いインクがないか?」を探す前に、スキージの硬度の変更で変わる場合もあります。
仮乾燥を行わないプリント面に、何度インクを乗せてもプリント濃度はほぼ変わりませんから、一度のストロークで多くのインクを落とさなければなりません。

あと、余談ですが、スキージの優劣はエッジ(版と接する部分)がきちんとシャープになっているかに加えて、耐久性だと思います。
使い終わったスキージを水道水で掃除するにしろ、溶剤で拭くにしろ、スキージブレード(ゴム)は年々劣化します。放置していても劣化しますから、劣化の遅い良質なゴムを使用した方が、結果お得になります。

 

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全く同じ内容のインクのお悩み相談が連続で・・・

新年が明けてまだ1ヶ月も経っていないのに、ほぼ同じ内容のご相談が連続で4件以上も来ています。

最初のうちは「またあそこかよ(笑)」などと思っていたのですが、こうも全く同じご相談だと捨て置く事はできません。弊社に連続4件の同じご相談ですよ。という事は、これの数倍、いやひょっとしたら数十倍の方が同じ事で悩んでいらっしゃるかもしれないので、具体的に書きたいと思います。

 

ではまず箇条書きで

1.インクが剝がれます。若しくはそんなに期間が経っていないにも関わらず、印刷面のインクがひび割れてきます。

2.皆さんほぼ次の写真(あえて加工してあります)の乾燥機を購入しています。

3.設置の際に「機械の設定は絶対に変えないで下さい」と言われています。

4.この業者からインクを購入しています。

5.前記のトラブルが発生したので問い合わせると

「変ですねぇ、そんなはずないんですけどねぇ」とか

「お客様(プリントを発注した方)とやり取りして解決してい

くしかないですよ」

と言われてお仕舞。

6.ひどい場合は、以後連絡が貰えなくなる。

 

まず、私がこの立場だったらどうするかをお話します。

速攻で、インクを返品し返金を求めます

 

この乾燥機はメーカーに確認した所(つたない英語なのでそれなりに苦労しました(笑))、

「正常な(プラスチゾル)インクであれば、スピードコントローラー及び温度コントローラーを調整して頂ければ、完全乾燥します。」

との事でした。

実際、メーカーの動画を拝見しても(作為なく作った動画と思います。立派なメーカーですから)、放射温度計を使用した正式な乾燥方法で紹介しています。

弊社で販売しているランサー社・エクスカリバーインクは正式には160度で15秒で乾燥します。正し、これは実際のインク温度がこの条件という事です。

トンネル乾燥機の場合、入り口・出口では空気の対流などで温度が下がりますから、実際に放射温度計で計った上で時間を計測しなければなりません。

極端な話、作業場の模様替えでトンネル乾燥機の位置を変えた場合も変わりますし、被印刷物が湿気を多く含んでいると、水分が熱を奪う事でインク表面の温度が下がります。

も一つお話すると、黒のインクより、白のインクの方がインクの表面温度は下がり気味です。

又、熱プレス機の場合も、機器の表示を鵜吞みにしてはいけません。サーモスタットがどこに内蔵されているかで、熱板との誤差が生じますから、これも放射温度計で熱板を直接計測して確かめておく必要が有ります。

 

以上の事柄は、まともなシルクスクリーン印刷の資材・機材会社のまともな社員でしたらほとんどが即答できると思います(笑)

 

箇条書きの3は何故なんでしょう?

そもそも設定を変えてはいけないんだったら、コントローラーなんて要らないのに(笑)

箇条書きの5はなんなんでしょう?

そんなはず有ったから問い合わせてんだろ!って事ですが(笑)

おまけに「お客様とやり取りして解決」って、責任転嫁かよ!って(笑)

 

私が直接トラブルに出会ってる訳ではないので、こんなに熱くなる必要もないんでしょうけど(笑)

 

新規のメーカーのインクを購入する際、「正確な乾燥温度と乾燥時間」を教えてくれない所からは買わないようにしましょう。

この業者のHPでは、外国産インクの乾燥温度・時間は記載してありますが、国産(自社生産)インクのそれは一切表示がありません。

ご参考までに、先述のコンベア乾燥機の乾燥動画です。

 

動画載せるんなら前掲の写真を加工する必要はないな(笑)

 

ちなみに放射温度計は一家に一台の必需品です。

 

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インクの乾燥ープラスチゾルインク編ー

今年の台風(9号)は珍しく北海道の各地にまで被害をもたらしました。

わが社のある北海道は台風はもとより梅雨もなく、おまけに札幌近郊は地震も少ないという、こういった点では他地域の方からは羨ましがられる地域ではあります。

よく勘違いされる「熊」は札幌には滅多に出ません(笑)

 

なんでこんな話から入るかというと、やっぱり今日の内容に関係するのですが、インクの乾燥に関して、いまひとつしっかり認識して頂きたい事があるからです。

今回説明する「プラスチゾルインク」は、一定の温度と時間を必要とするインクです。

インクメーカーは例えば「160度で40秒」などと明示しています。

これは乾燥時の印刷インクの「表面温度」が160度で40秒です。乾燥機の温度表示が160度で安心していては危険だという事です。

昨日ご質問頂いたお客様とお話している内に分かった事ですが、(トンネル)乾燥機を使用しているが、機械を納品した業者が温度設定のダイヤルを「このあたりにして使ってください」というような説明をしたらしいのです。

その業者さん、その部屋の風向きとか、湿度とかがいつでも一定だと思ってるんでしょうか?(笑)

まさかと思われるかもしれませんが、通常の向きと90度変更して設置すると、トンネル乾燥機の中を通るインクの表面温度は10~20度くらい変わろ事が多いのです。信じられないかもしれませんが本当です。これは部屋の中には空気の対流があるからです。

湿度が上がると、温度は下がります。梅雨の時期には部屋の湿気が多く温度は下がりますし、プリントしたボディも水分を含んでいると、インクの表面温度は下がります。嘘だと思ったら実際に計ってみましょう(笑)

 

ちなみに、トンネル乾燥機の入り口と出口の温度はかなり下がっています。乾燥機の炉長がとても短い場合は、既定のインク温度に到達している時間が何秒間か計測してみましょう。炉の真下を1分間ながれていても既定の温度になっている時間が15秒位かもしれませんよ。繰り返し3回乾燥しないと、後々インクがはがれるかも知れません。

 

ondokei2

 

このブログにも何度か登場させていますが、放射温度計で1日1回、その日の作業を開始する前に温度テストをすべきです。

amazonでも売ってます。安いのなら1,000円台で買えます。いつ壊れるか知らないけど(笑)

 

蛇足ですが、トンネル乾燥機を使用する場合と、熱プレス機を使用する場合では当然、乾燥時間は違います。海外のインクメーカーのHPなどにはきちんと掲載されています。

トンネルの様な非接触の場合はプレス機の様な接触の場合より時間短いのが常識です。某Y社さんのHPでは間違っていますが(笑)

 

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スキージブレード(ゴム)の選び方

つい先日の事ですが、ご相談のお電話を頂いた方にこんな事を聞かれました。

「例えばスクリーンメッシュをWebで販売しているところが何社かありますけど、同じ番手でも値段が違うのはなぜですか?」

その時の私の回答を要約すると

「正確にお話しをすると、本来スクリーンメッシュは同じテトロンメッシュでも、使われている糸の品質の違いがそのまま伸度の違いになるので、版の寸法精度に現れるのです。ですから、同じメーカーでもさまざまな品質のスクリーンを用意しています。極端な話、ウエアにプリントする場合と、携帯電話などの小さなプリント基板にプリントする場合では要求される寸法精度に違いがある事は容易に想像できますよね?ですので、誠意のある販売店でしたら、必要十分な精度が実現できる中で、より低コストなスクリーンメッシュをお勧めすると思いますよ。」

「#120以下などの、ウエアにプリントする場合のスクリーンメッシュの価格に違いがあるのは、その販売店ごとにの仕入れコストや、運営コストなどの違いから、算出される販売価格に違いができるのはごく当然の事と思います。買う側からすると、同じ品質ならばより安価な方が良いのは事実ですが、くれぐれも安物買の銭失いだけにはならない様にお気を付けください(笑)ちなみに、扱っている製品が高品質というのでしたらどこのメーカーの製品ですかと聞いてみるのも手でしょうね。ふつうのお店なら答える事ができるはずです(笑)」

「最後に、ちなみにですが、シルクスクリーン印刷を始めてまだ間もなく、知識も技術もまだ発展途上なお客様には判断のしようがないのかもしれませんが、きちんとしたシルクスクリーン資材販売のプロが見たら、ちゃんちゃらおかしい事を書いて販売しているショップは雨後の筍の様に増えていますので(笑)お気を付けください」

 

という前置きはさておいて(笑)予定していた「スキージブレード(ゴム)の選び方」です。

前回と違い、今回はスキージゴムの硬さの選び方ですが、結論から言うと、刷る人によって違います(笑)

シルクスクリーン印刷では、インクの落ちる量(スクリーン版を通過するインクの量)はスキージが移動するスピードと、スキージブレード(ゴム)のアタック角度(スクリーン版と接する角度)の違いです。これ以外の何物でもありません。

世の中には「プラスチゾルインク用スキージ」だとか「水性バインダー用には6mmのスキージ」とかいうところもございますが、これは一般的な確率ではそうと言うだけです。

力の弱い女性が、プラスチゾルインクの固いインクを使う場合とプロレスラー並みの腕力の有る女性が刷る場合は、同じ厚さの、同じ硬度のスキージを使った場合印刷の濃度に違いが起きます。

「ぢゃぁ、結局どれ使えば良いの?」と言われると、まず弊社では今までどのようなものをお使いなのかをお聞きします。そして、今どのようなプリント結果が出ているのか?

極論を言えば、どのような硬さのスキージを使おうと、その時々で印圧を変える事が出来れば問題は無いのですが(笑)人間ですもの、なるべく疲れないに越した事はありません。

機械の様に、一度設定してあげたらず~っと同じ条件で繰り返す事ができるのならいざ知らず(笑)人間ですもの、何度も繰り返している内に易きに流れます(笑)

例えば20cmのスキージを使う場合と40cmのスキージを使う場合に同じ力で刷るとどうなるでしょうか?

同じ力が20cmから40cm、倍になると1cmあたりにかかる力は半分になります。そうするとゴムのたわみが少なくなります。アタック角度が大きくなる(傾斜が少なくなる)のでインクの落ちる量は減ります。

また、前回の記事にも関連しますが、劣化の早いゴムを使っている場合、全く同じ版で同じ粘度のインクを使っているのに、前回よりインクが落ちない・・・という事態になったりします。そうです、ゴムが劣化して硬化したため、同じ印圧で刷ってもアタック角度が大きくなってしまうから起きる現象です。

 

でも、全く初めてとか言う方には基準が何もないというのも困りもの。

「まずは70度という、一般に多く使用される硬さを使ってみて下さい。でも、一発で上手くいかなくても文句言わないでね(笑)私、貴方の彼氏でもなんでもないから(笑)上手くいかなかったら、その都度状況を教えてください。絶対上手くいくよう応援しますから(笑)」

 

ただし、冒頭に出したお客様にもお話ししましたが「今、問題が起きていないのならば、何も無理して変えなくても良い」のです。

せっかく買ってくれそうだったのに「買う必要ないと思いますよ(笑)」って言っちゃうんです、わたし(笑)あぁ・・・

 

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スキージの選び方

今回は「スキージの選び方」、次回予定は「スキージブレード(ゴム)」の選び方です。

「どう違うの?」と思われた方は次回も欠かさずお読みください(笑)

 

それ以前に「スキージなんてなんだって良いぢゃん!インクを引く事が出来れば定規でもOK」などというご理解の方は、今回も次回もスキップしてください(笑)

 

スキージの大切な部分は、ゴムの硬さと厚さです。ここら辺の詳しい話は次回の「スキージブレード(ゴム)の選び方」で書きます。

それ以外に大切な点は

イ)ゴムの材質

ロ)スキージハンドルの強度

です。

勿論お値段も大切な事ですが、あんまりお安いものは上記の2点は深く考えられていません。

 

イ)ゴムの材質

ゴムは長く使う間に劣化します。水性インク(バインダー)を使っている場合、使用後のスキージブレードの洗浄は水道水ですからあまり影響はありませんが、油性インクを使っている場合には何らかの有機溶剤でゴムを拭う事になります。

あまり品質の良くないゴムは有機溶剤を吸収し膨潤します。これが繰り返されると、ゴムはあっという間に硬化しいずれボロボロに崩れたりします。某C社や某M社のスキージ(笑)はこれに当たります。

ここまでは行かないにしても、ゴムが硬くなるという事は、印刷時のアタック角度が変化してしまい、いつもと同じようにプリントしているのにインクの落ちる量が減る事になりますから、1ストロークでの印刷濃度が足りなくなってしまいます。

ここでたとえ話です。

貴方は卵が大好きで毎朝卵1個でスクランブルエッグを作るとします(目玉焼きでも可)。

さて、昔ながらの頑固おやじがやっている八百屋さんに行くと10個1パックが180円でした(現在の相場とは一切無関係です(笑))。

「う~む、、ちと高いな。」と思い、通り過ぎて隣のスーパーに行くと、10個1パックが140円だったのでこちらを買う事にしました。ただ、この時、貴方はパックに貼ってある「消費期限」のシールを読んではいませんでした。

さて、1週間たって8日目の朝。冷蔵庫を開けると、既に食べられなくなった卵が3つ残されていました。はい。スーパーで購入した卵の消費期限は1週間でした。

「ちっくしょ~」と思い、もしやと思ったあなたは頑固おやじの八百屋に電話して「お宅で売ってる卵パックの消費期限ってどのくらい?」と聞いてみました。

「3週間は大丈夫だよぉ~」

「・・・・」

さて、貴方はどちらの卵を買った方が得だったでしょう?

(答え)

スーパーの卵は結局7個しか食べる事ができなかったので140÷7で1個あたり20円。

対して八百屋の卵を買っていたら180÷10で1個当たり18円。

 

ロ)スキージハンドルの強度

ここは案外見過ごされている点ですが、水性バインダーの場合はあんまり影響は有りませんが、粘度の高いプラスチゾルインクを使用する場合に影響がある場合が有ります。

 

sqizi_hikaku1

 

この3つのスキージハンドルの違いは何でしょうか?

左からゴムの厚さは8mm・9mm・6mmです。

 

答え

・8mmおよび9mmのスキージは6mmのそれに比べてゴムを挟んでいる部分の木の厚さが当然の様に薄い

・8mmのスキージは9mmおよび6mmのそれに比べて木の年輪の幅が大きい

・ゴムの色(笑)、、、ゴムの材質が違う(これは写真では解らないと思いますが)

 

6mmのゴムのスキージは、ゴム自体を挟んでいる部分が厚いのであまり起きないのですが、8~9mmのゴムのそこは、比較すると薄くなっています。

スキージストロークを繰り返す事によって、ここがバキっと折れてしまう事がままあります。

それはえてして広葉樹を加工して作ったスキージハンドルの場合に多発します。それも、ゴムはまだまだ使えそうなのに(笑)

右二つのスキージはアラスカ・スプルースという針葉樹を使っています。

左の1本は、(弊社のものではないので)いつも親しくしている木加工業の社長に聞いてみたところ

「これって、多分、アメリカ桐だな。ちなみに桐は木科じゃなくて葉科だよ。」

「・・・(をい、広葉樹以前の話かよ)」

スキージは言ってみれば消耗品です。摩耗すれば交換するしかありません。でも、できる限り長く使えた方が良いのではないのかと思います。

ちなみに、

これは割れる事が無いスキージハンドルです(笑)

almisqizi

 

 

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国産への拘り

なんだか関東地方の落ち武者頭の人が大変な事になってますが。

商売をやってる人間のブログでは宗教や政治やスポーツネタはタブーとか言われるのであまり書きません(笑)

私的な事で恐縮ですが(笑)私はほんの少しギターを嗜みまして。アコースティックギターと言えばMartinやGibsonが有名です。私も持っていますが、日本にも良いギターは山ほどあります。

K.yairiにS.yairiでしょ、Takamineでしょ。あ、YAMAHAでしょぉ。

MartinやGibsonはあまりに有名ですが、良い音で鳴るギターは国産でも、もっともっとある訳です。

ちなみに私は、ファッションにあまり興味が無いので、中国製のシルクの服とかは絶対買いません(笑)

おまけに台湾で印鑑作ったりしませんし(笑)作ったとしても会社のお金じゃ作りません。と言うか、領収書持って行っても、うちの会社の経理からは突き返されるのがオチです(笑)

あ・・・

もとい・・・

なぜギターの話、してたんだっけ?(笑)

そうそう。わが社というか、私の好みとして(笑)選ぶなら国産ってのがあります。なぜかと言いますと、単純な理由です。

せっかく日本人が頑張って作ってる(売ってる)中に良いものがあるのなら、お金は日本人に対して使いたい、そう思っているから。

そりゃぁ、海外製の方が「格段に」良いものがあるならそっちも考えますけど。

確かに、全く同じ品質やサービスが受けられるなら、出ていくお金が少ない方が良いのは確かかもしれません。上にも書きましたが、衣類に関してはほとんど易けりゃ何でも良い性質です(笑)

ただ、年相応のものをもたにゃぁいかんな、、という訳でこの前財布を買いました。色々悩んでみても始まらず(笑)

だって、いろんなブランドがあるかもしれないけれど、私にはどれも似合いそうもない(笑)

取引先のお兄さんに折角教えてもらったのも結局パス(ごめんなさいTさん)。

最終的に買ったのはここでした

 

本日は前置きが相当長くなってしまいました。

 

国産第一品でアルミスキージホルダーを発表いたしました。

 

sqizihundle_almi1

 

これにスキージブレード(ゴム)を挟んでご使用いただきます。

なぜこんなんがあるかと言いますと、

  • 木製のスキージハンドルだとゴムを挟んでいる部分の木が割れる事が有る(特に9mm厚のゴム)
  • 木製ハンドルの形状が気にくわない(笑)(手の大きさに対して小さすぎる)
  • ゴムの反対側が使えたら2度おいしくてもっと得な気がする(笑)

アルミスキージハンドルはこれまでも海外製でもありました。がいかんせん次のようなお悩みも

  • 外人用なのででかくて持ちづらい
  • 外人用なので重い(だかいんだから重いよね(笑))
  • ネジをなくしたらインチネジは簡単に手に入らない

などなど。

squizihundle_almi3

↑うちの女の子が持った国産の図

私は男なのに手が小さいので並べても男性の参考にはなりません(笑)手が小さいので、ギターも弾きずらい(笑)

15cmから5cm刻みで揃えました

 

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反らない板・・・など無い

ゴールデンウィークも終わってしまいましたね。。

弊社は暦以外にもお休みを頂いたので、今年は10日も続けてお休みしました。その間も、Web-Shopは稼働しておりましたので、休み明けの1・2日はてんてこ舞い。

メールで頂いているお問い合わせやご相談も山の様にあり、それに加えてお電話でのご連絡も矢継ぎ早に頂いているので、お待たせしている方も多くございます。

誠に申し訳ありませんが、順次ご連絡させて頂いておりますので、しばしお待ちください。

 

さて、お休み前から結構複数の方から、表題のご質問を多く頂いていました。Tシャツプリンターのプリントボードですね。

 

多色プリントを行う方は、次の色をプリントする前に一度乾燥を挟みますが、その「熱」によって(長期間ではスキージ圧で手前が下方向にたわむ場合もありますが)プリントボードが変形してしまう場合が有ります。というより、永久に変形しないボードは有りません。

毎日とは言いませんが、一定の間隔で、ボードの変形の有無を確認し(定規などを当ててみれば解ります)、変形していたら即交換。ただ、あんまり変形の頻度が多いと、それだけコストがかさんでしまいます。

 

一般的に国産のプリンターのプリントボードよりも、海外製品のものは簡単に変形してしまいます。

全てとは言えませんが、海外製品の多くはプリントボードに「MDF」を採用しています。それに対して、国産のそれは「合板+化粧板」です。

木材に詳しい方には釈迦に説法ですが(笑)

木材の場合、反り0は有り得ません。多少なりとも水分を含んでいるので、その蒸発により反りが生じます(中心部の方がより水分を含んでいるため)。ただし、材の種類や販売店に出荷される段階で、どの位乾燥が行われているかで反りの程度が違ってきます。

もう一つの反りの原因が前述した「熱」ですが、接着剤を使用している剤は、その接着剤の収縮によって極端に反ってしまいます。

合板の場合、化粧板を何で張り付けているかによりますが、相当長期間使用すると合板だけが反って、端の方からめくれあがってしまいます。

一方、MDFは単体なので大丈夫かの様に見えなくもないですが、根本的にMDFは木の細かい屑を接着剤で固めたものです。いわば、接着剤と木の塊です。こちらの方が短期間で激しく反ってしまいます。

ではなぜ、そんな変形しやすいボードを海外製のTシャツプリンターは採用しているんでしょうか?

それはボブやスタニスラスに聞いてみないと解りません(笑)

アメリカはDIY(DoItYourself)の国ですから、「ダメになったら作ればいいぢゃん!」なのかもしれませんね(笑)

 

ちなみに、海外製品を輸入販売している販社様は、ボードも純正(MDF)をそのまま販売されているところが多いようです。

 

様々なお悩み・相談中での原因がボードの反りだと判明した場合のほとんどが、このMDFボードを使用してる場合であり、弊社では「シナ合板で自作してください」とお勧めしてきました。

私はほんの少し、木工を趣味としていますので、時間と材料さえあれば作る事は可能なのですが、考えてみたらこういった分野が苦手な方も多いのですよね。

という訳で、私の自作と言う訳にも行かないので(笑)きちんとしたメーカーに製造をお願いしました。

近日中にHPおよびウェブショップに商品を掲載いたしますので、木工がお得意な方は以外は(笑)ご利用ください。

 

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段差は無理・・・と思いきや

大雪が降った朝の犬の散歩は危険です。新雪が積もった道路は、実際の段差が解りずらく、時にはから足を踏んでしまったり(涙)

若い頃から視力だけは良かったので、現在老眼は甚だ酷いものがありますし(笑)

 

さて、シルクスクリーン印刷は曲面や段差をひどく苦手とします。

曲面に関しては、曲面印刷機があったり、軽い曲面でしたら、ナイロンスクリーンを活用して何とかプリントできない事もないんですが。

一番厄介なのが「段差」です。

例えばナイロンジャケットなどで背中に縫い目があるウエアがあったりしません?

通常は、この部分を避けてある程度の距離を取った部分にしかプリントできないのが普通です。あまりに段差に近いと、近すぎる部分にインクが落ちずらく、掠れたりしてしまいます。

これはシルクスクリーン印刷を知っている方なら当然の事ですが、エンドユーザーの方は「そんな事知ったこっちゃない」という事で(笑)

「なんでこんなに(プリントが)汚いの!」

とか言わかねません(笑)

 

そんなこんなで、そんな部分にプリントの注文が来たら、泣く泣くお断りしてきた貴方に朗報です(笑)

 

こんな時に必要な3種の神器(笑)

 

1.Ink Drop Sheet

2.特別なスキージ

3.プリントボードを少し加工する粘り(笑)

 

これを応用すると、ジッパーの部分にも(ジッパー自体には密着しませんが)割合綺麗にプリントできます。

 

ただし、1と2を揃えただけで「ハイできました」という代物ではなく、3の部分の説明が非常に難しいのでここでは書けません(笑)

ちなみに2の「特別なスキージ」も普通のスキージではなく特注品になります(笑)

これって秘儀なので(笑)さすがに公開はできません(笑)

 

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隠蔽性の違いはなぜ起きるかースキージストロークに問題がある

今年は雪が少ないと思っていましたが、例年通り「結局は辻褄が合うように」本日は大雪です(笑)と思ったら、お昼からは雨です(涙)

こんなんだから1年に1度、弊社の前では誰かの車が埋まるんです。

勘違いなさっている方がおられると困るので申し上げますと、北海道では街中をクマが闊歩していたりしません(笑)

雪解けのころの夜中に峠の国道沿いを走ると、両脇にずらりと眼だけがぞろぞろ光って見えたりしますが、それはエゾシカです(笑)

特に札幌には人が集中しているので、札幌は大都会です(笑)なんたって日本最大の夜の街ススキノが有ります(笑)最近全然行ってませんが。

 

と、本題になんの関係もない事を書きましたが、弊社にお問い合わせを頂き、ご購入いただく段になって初めて、弊社が札幌にある事に気づかれる方が大層います(笑)

ホームページに大々的に書いてあるのはフリーダイヤルですし(笑)

蝦夷地(笑)にこんなネットショップを立ち上げている会社があるとは思われないんでしょうかね、きっと(笑)

 

さて、今回のお話は、オフコンタクト(版と被印刷物にあける隙間)を設定してプリントする事を前提にしてのお話しです。

 

スキージを使う際の注意点は次のようなものです。

1.オフコンタクトで取った隙間が丁度「0」になるように印圧をかける。

2.印刷が滲まないように、かつ、カスレないようにアタック角度を探す。

3.スキージを移動させるスピードを調節する

4.ちゃんとしたスキージを使う(笑)

 

まず、1についてですが、版と被印刷物に隙間(オフコンタクト)があるという事は、きちんとプリントするためには版を下方向に押し付けなければなりませんが、異常に押し付けてしまうと「インクを落とす」と同時に「インクを欠き取って」しまいます。

小さな柄だと解らないものが、大きなベタ印刷になると急に印刷の中央部分の隠蔽性が足りなくなるのは、これが原因です。

海外製のTシャツプリンターは日本製のそれより、プリントボードの位置が高く設定されています。外人は背が高いからなのでしょうが(笑)

これをそのまま使用している方を見ると、ほぼ印圧が足りないように見受けられます。逆に、この体勢で印圧をかけようとするといつか「腱鞘炎」になりかねません。

適正な印圧をかけられるように、プリントボードを上下させるか、それが不可能であれば踏み台を用意しましょう。

1をクリアすると、今度はスキージ(ブレード・ゴム)のアタック角度が問題となります。

スキージを上から落ち着ける形になりますから、ある程度の硬さが無ければなりません。そうすると横から見るとスキージブレードはカタカナの「ノ」のようになります。

この「はらい」の部分がアタック角度になる訳ですが、スキージブレードの硬さによってこれが変わってきます。これが「2」の部分。

さて、3はスキージのスピードが速ければ速いほどインクは落ちずらくなります。スピードをゆっくりにしてあげれば隠蔽性も上がるかもしれません。

 

最後にですが、よくあるパターンを一つ。

「いつも通り刷っているのに、なんか上手くいかない。。。。風邪をひいている訳でもないのに。。。。」

という場合(笑)

 

「風邪を。。。」のくだりは冗談でもなんでもなく(笑)印刷が上手くいかないのは、いつもとは何かが違う訳で、体調が悪くて知らず知らずの内に印圧が変わっているという事は有り得ます。

ただ、多くの場合はスキージの変化です。

スキージは豆腐の様に柔らかいものではありませんが、決して鉱物の様にほとんど摩耗しないものでもない訳です。

そして、物質である限り劣化=硬化します。

 

摩耗するとアタック角度が小さくなり、インクが多く落ちるようになります。

劣化すると、しなりが少なくなりアタック角度が大きく、インクが落ちずらくなります。

 

オフコンタクトを取らないで印刷すると、スキージストロークのスピードの違いしか印刷には影響しないのですが、オフコンタクトを取った場合は、人によって印刷の濃度が変わります。これはすなわち印圧の違いとアタック角度の違いです。

同じ人が印刷して印刷結果が変わるのは、健康状態以外には(インクの状態が同じとすると)道具の違いとなります。

長持ちするスキージをお使い頂く方が、何か問題が起きた時に解決が速いのです。

 

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安心を売ります!

以前から書こうと思いつつ、しばらくしまっておきました。ここ最近痛ましい事件や、しょうもない事件が重なっています。

 

まず、某旅行会社と某輸送会社のバス転落事件。亡くなられた方、そしてご遺族の方の胸中は想像すべくもない事です。

そして、賞味期限切れの食材を転売していた、某廃棄業者。こちらは、正直「なんちゅー事してんねん!」(私は札幌生まれ、札幌育ちです)という思いです。

 

色々な報道がされていますから、ただただ私の思う事を書かせて頂きます。

まず、後者の件。この事件によって、どれだけの法人が傷つき、どれだけの人々(消費者)の心に不安が沸き上がっているか知れません。

これまで不通にスーパーで食材を購入していたものが・・・

 

そして前者の事件。輸送会社を信頼するとかしないとか以前に、そして某旅行会社を信頼するとかしないとか以前に。不通にチケットを購入して利用しただけなんですよ。

いつから、日本はこんなに不安だらけの社会になってしまったんでしょうね?

 

某有名経営者が次のようにおっしゃっています(筆者が要約)。

「企業は利潤を出さなければ存続することはできません。お客様に良かれと、価格を下げる事は良い事ですが、社員を幸せにできない会社が、お客様を幸せにする事はとうてい不可能です。適正な利潤を出し、そしてお客様を幸せにする企業を存続させる事が経営者の仕事です」

同感と私は思っています。

 

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昨年の春、お得意先にTシャツプリンターを納入させて頂きました。国産「キョウワテマスH-66」です。

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寸分の狂いもなく組立調整されているのでとても重い。

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まだプリントボードは装着されていない状態ですが、ようやく搬入完了。

製造部長(普段は苗字で呼ばせて頂いているので肩書は定かではありません(笑))の許可を得て掲載させて頂きました。

部長曰く、キョウワテマスを選ぶ理由は

1.以前からこれを使っている(笑)

2.プリント時のズレが無い

3.要は安心(笑)

4、けど高い(笑)

 

弊社では勿論アメリカ製のプリンターも扱っています(中国製造のものは一切販売しません)。この部長にはホプキンス社製の6色機も使って頂きました。

「(アメリカ製プリンターの)マイクロアジャスターは便利。でも、キョウワテマスの方が安心(笑)部品も国産だからすぐ手に入るし。でも滅多に必要ないけど(笑)」

 

以前、別の社長がこうおっしゃった事があります。

「良いものは高い。良いものを「より(できる限り)」安く」なら解るけど「良いものを安く」なんて言う人は嘘つきだね(笑)」

その社長はこうもおっしゃってました

「インク1缶で売れるプリントの金額考えたら、値切ってたか坊に嫌われる方が嫌だよ(笑)インク売ってくれるとこ探さなきゃならんもん」

 

確かに「安いに越したことはない」です。でも、安心はお金じゃ買えないですね、きっと。

 

なんか今日は素晴らしい事を書いている気がしてきました(笑)

恰好良い事ばかり書いていると、写真を掲載させて頂いている部長や同社の社長に突っ込まれそうなんで先に書きます(このブログもFaceBookも見ていらっしゃるので(笑))。

その社長によく言われます。

「でもさぁ、手帳に書いて帰っても忘れ物しますよねぇ?」

「すいません。。。手帳に書いた事を忘れるか、書いたページが解らなくなっちゃって(涙)」

 

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スキージの選び方

どうでも良さそうで、本当は大切な道具が「スキージ」です。

 

シルクスクリーン印刷の大切な原理に「版離れ」が有りますが、被印刷物に版をべた置きして印刷してしまうと、版と被印刷物に隙間(オフコンタクト)がゼロなのでスキージを寝かせようが立てようが、印刷結果にほとんど影響を及ぼしません。

と言うか、インクの種類・粘度によっては滲みまくります(笑)

本来のシルクスクリーン印刷の原理から版と被印刷物は隙間を開けねばなりません。

版離れの原理を利用する事で、次のような現象を防ぐ事が出来ます。

 

・印刷エッジの滲み・ぼやけ

・スクリーン孔へのインクの残留=版詰まり・印刷濃度の低下

・印刷ムラの防止

 

今回はスキージの事について書こうと思っているので、上記3つの詳細は後日に回したいと思います。

さて、オフコンタクトを取る事によって、スキージの硬さによって(以下、印圧・アタック角度が同じとすると)印刷結果も変わってきます。

単純に印圧が高いほど、スキージが柔らかいほどインクは多く通過して滲みやすくなります。

逆に、印圧が低いほど、スキージが硬いほどインクは少なく通過してカスレ易くなります。

これは、前述の場合スキージゴムのアタック角度が深くなるためで、後述の場合はアタック角度が浅くなるためです。

 

人はマニュアルな生き物ですから、毎回毎回正確無比に同じ角度で刷れる訳ではないんですが、プリンターや身長などなどの条件で、スキージ本体の角度は大凡同じになります(でないと疲れやすくなったり、悪い時は腱鞘炎になりやすくなります)。

毎回毎回、全く同じ柄(ベタが多い場合や少ない場合がありますよね?)を刷るわけではないでしょうからスキージの硬さを調節する事がいかに大切かはお分かりになるかと思います。

さて、最後に一番大切な事をお話しします。

 

スキージのゴムは遅かれ早かれ劣化します

 

劣化=硬化ですので、インクを落としづらくなるという事になります。

また、極端な話をすると、スクリーンメッシュとの摩擦で摩耗すると、インクは多く落ちやすくなります。スキージエッジがシャープではなく丸まるとこうなります。

 

いずれにせよ、長持ちする(劣化の遅い)スキージゴムを使用した方が結果的に経済的で、印刷品質も一定に保つ事が可能になります。

 

私がアメリカ&中国から輸入したゴムは、いずれも3~6ヶ月くらい放置しただけでカチンカチンになってしまいました(笑)

 

 

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