版の写真製版(露光機)
皆様はスクリーンプリントの版にどのようなものをお使いでしょうか?
これまで繰り返し書いていますからくどくど書きませんが(笑)適正なテンションの版を使用する事で、様々なトラブル・アクシデントを回避できるのですが、紗張りの部分をクリアすると、今度待っているのは写真製版の「露光」という問題です。
はっきり言って、露光機は自作しましょう!
資機材販売会社が売ろうとせずにどうする?って気もしますが(笑)
買ってもらった方が、それは良いです(笑)
売り上げ伸びますし(笑)
何かお悩み相談を頂いた時にも、露光環境は把握できている事になりますから、ありがたいです。
が、高いでしょ?(笑)
という理由から、紫外線露光を避けて「カッティング製版」という手法を取った場合は以下のデメリットが有ります。
- 熱圧着法を使用した場合、その版(スクリーン・メッシュ)は使い捨てになるためコスト高
- スクリーンメッシュの片側に張り付ける事になるので、滲みやラメなどの粉体混入の場合濃度不足が起きやすい
- 熱圧着によりスクリーン・メッシュが縮むので多色の場合ずれる
という訳で、海外製の安価な露光機を購入したりする。そうすると、ず~っと後になってから困る事が多いのです。既に購入した方には申し訳ない書き方になりますが。
- 買うときあれだけ自信をもって言っていたはずの販売店に、替えの露光管の在庫がない。。しばらく待つ間、露光に困る。
- 回路の途中が故障して直せない。。規格が違うので国内の修理業者はなかなか見つからない。
- その他もろもろ
まともな販売店からならこんな事はないんですが。。って言っても、購入するときはまともな販売店に見えるから質が悪いんですけど(笑)。
という訳で、露光機を自作するという流れになるのですが(笑)正直、適当なUV(紫外線)を照射できる機器であれば、どうにかすれば露光は可能です。でも、作りたい版の絵柄の解像性が問題で、これに感光剤の耐刷性や落版性などなど、色々好みの条件にしようとすると微妙な所で上手く行かない。
ネットでは様々な露光機の自作方法がUPされていたりします。理屈は単純ですから基本的な構造は間違っておりません。
要は、箱を作って蛍光管(ケミカルランプ)を並べてしまえばOKなんですが、それだけでは焼く事の出来ない解像性の柄も出てくるわけです。
これは、露光機だけではなく、使う感光乳剤・ポジの材料の性能によっても変わってくるという事です。
ラチチュード(感光帯)の狭い感光剤を使用してしまった場合、ランプの性能は変わらないとしたら、ポジの濃度が確実に影響を及ぼします。
なので、ポジの濃度が出せるように工夫してみたんだけど、それでもまだ満足いかない。。どうしたら良いんでしょうかね?という事になり訳が分からなくなり始める(笑)
ランプの性能は変わらない・・・と思ってはみたものの、ランプは経年劣化します。「いやぁ、そんなに使い込んでいないし」と思いますね(笑)
ポジと感光剤面はきちっと密着していますか?
そして大切なことを一つだけお教えしますが、「光量は距離の2乗に反比例する」という事です。これは紫外線量についてもほぼ同じと考えられます。