ひとつだけの例外【緊急】
昨日判明した情報をたった速報させて頂きます。
プラスチゾルインクに添加して撥水生地にプリント可能にできる「ナイロンボンドエージェント」
つい最近、米ユニオンインクの該当製品の容器が変更になりました。
ナイロンボンドに関しては、何度かブログでご紹介させて頂いていますが、容器の変更についてが【緊急】な訳ではございません。
整理してお話しますと、現在確認させて頂いている内容としては
Wilflex(米Poly-One社)・Union(米Union社)・Excalibur(カナダLancer社)のプラスチゾルインク(低温硬化型)は米Union社のナイロンボンドエージェントを使用して撥水生地に密着させることができます。
が、Rutlund・QCM(米RutLand社)のプラスチゾルインクは、RutLand社のナイロンボンドエージェントのみしか効果が認められません。
いずれのナイロンボンドも主成分は「イソシアネート」であり、イソシアネートは空気中の水分に反応して硬化します。
詳しい仕組みについては、以前下記のアドレスの記事でも詳説させて頂きました。
http://ameblo.jp/print-web-stance/entry-12079342994.html
再度、簡潔にご説明すると、プラスチゾルインクをナイロン(撥水)生地に密着させるためにはナイロンボンドが必要であり、そのナイロンボンドはプラスチゾルインクの組成によって、イソシアネートの含有率を変えなくてはいけないという事です。
ただし、上記のようにナイロンボンドはイソシアネートの含有率によって劣化の速度が著しく早いという事です。
現在、Unionのナイロンボンドエージェントは、特に容器の開け閉め(空気の入れ替わり=水分の補給)を繰り返すことで特に劣化します。
しかし、RutLand社のナイロンボンドエージェントは容器の開け閉めをしなくても2~3ヶ月後には、完全劣化(凝固)してしまうという【メーカーの説明】をもらいました。
以前お話ししたかどうかわかりませんが(笑)
弊社に3日連続して別の3人の方々からご相談を頂いたことがあります。
「QCMインクに(そのお店で購入した)専用のナイロンボンドを入れてプリントしたのに剝れてしまいました」
この内のある方は、数百枚を収めたところからクレームとなってしまったそうです。
この方は色々お話をお聞きした上で、ExcaliburインクとUnionのナイロンボンドをご購入いただきました。その後の話では、何事もなく順調にお使いいただいているそうです。
そもそも、メーカーが2~3ヶ月で劣化してしまうと言っている商品が、なぜ日本で流通できるのか?不思議です(笑)