ゴールド・シルバー・パール・グリッター用のクリアインク

前回の記事の最終部分で

「ゴールド・シルバー・パール・グリッター用のクリアインクを発売しました。」と有るにも関わらず、なかなか発売にならないじゃないか!とお思いの方も多かったと思います。

大変申し訳ありません。その後、完璧では無い事が判明致しまして、ますますの改良を重ねておりました。

 

なぜ、ゴールドやシルバーのインク用のベースに躍起になっているのかというと、前回も書きましたが、既存のインクメーカーのゴールドやシルバーの出来映えの悪さ(きっぱり)。そして、おまけに高価!

ここで一つお知らせしますと、某インクメーカーの国内流通価格が12月1日付けを持って改訂される事となっています。これまでSpecialtyInk以外は価格を据え置く事にされてきましたが、一般Inkも含め全てのインクが対象になってしまっています。
Covid-19さん、プーチンさんに加え、円安さんのせいで、国内流通業者様も10年弱以来価格を改訂せずには居られなくなってしまったとの事です。

そんな影響もあってか、弊社が取り扱っているExcaliburInkの需要がここ最近、若干ではありますが高まってきています。今のところ、メーカーさんからの値上げの要請はありません。いつ来るか解らないけれど(笑)

さて、ゴールド・シルバーの件に話を戻します。

結論から申しますと、前回「透明度云々」とお話ししましたが、透明度が高ければ高いほど良いってものじゃ無かったって事なのです。前回も登場して頂いた社長に試して頂いた結果で判明致しました。

現在公に作られている金粉は真鍮粉をメッキしている物ですが、この被膜が問題でした。
水性バインダーに混合すると、時間が経つにつれメッキ処理された真鍮粉は錆びてしまいます。じゃぁ、プラスチゾルインクはどうかというと「油性だから錆びないんじゃん?」という意見が大半。ですが、この意見には一部間違いがあります。
これまで何度もお話ししてありますが、プラスチゾルインクは決して油性でも水性でも無い。いわば「疎」水性です。この話は置いておいたとして、プラスチゾルインクに混合すると間もなく、メッキが剥がれてしまいます。せっかくの輝く部分が剥がれてしまうのです。
これじゃぁ、どんなに透明度の高いベースを使用しても、肝心の輝く部分が剥がれて無くなってしまうんですから、なんちゃってゴールドしかできないのは当たり前でした。

簡単な話で、インク(ベース)ばっかりに注目していたんですが、件の社長が「金粉を混合した瞬間に濁り出す」とおっしゃったで「金粉に原因があるのかも」と思ったのです。

金粉メーカーさんに聞くといかにも正解で、勿論皮膜が溶けない金粉を作る事もできるけど、健康被害の恐れがあるという・・・・そんなもの販売できないじゃん・・・・

という訳で、従来のプラスチゾルインクの中の邪魔をしている成分を取り除いて、何かを足して(笑)いやぁ~大変でしたけど。
かくして出来上がったプラスチゾルインク「Hi.Shine-Clear」に金粉を混合してプリントすると、箔とまでは行かないけどキンキラなGoldがプリントできました。

 

Hi.Shine-Clear + 馬印洋金粉(青金)

 

この写真で、光っているのがわかるのかしら(笑)

件の社長に試しプリントして貰った上でお墨付きを頂く事ができました(喜)

 

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