プリントに濃淡ができてしまう場合

毎年毎年「今年こそは継続的に」と念頭に思うのは自由ですが(笑)結局、昨年はあんまりブログが更新できませんでした。
という訳で、今年はテーマが浮かんだらすぐにGoogleカレンダーにメモる事にしました。取りあえず努力だけはしてみます(笑)

電話やメールでお問い合わせ頂いた内容を、一般論としてブログに書けば、そりゃぁ苦労なく書く事はできるのですが、それはそれでなんか芸が無いよう気がします(笑)

大きなベタをプリントするとスキージの進行方向に対して、両サイドが薄くなり中央が濃くなる。若しくはその逆で両サイドが濃くなり中央が薄くなる、なんて事は無いですか?

これには様々な原因が考えられますが、その一つとして、単純にプリントボード(刷り板)が沿っているってのがあります。

意外に気づかない方もいらっしゃるようですが、特に海外製のプリンター(印刷機)を使っている場合に多く見受けられます。

そもそもプリントボードは平滑で無ければなりません。平滑で無いと、部分的に版とワーク(被印刷物)のオフコンタクト(隙間)にばらつきが起きます。
プリントボードが凸になっている場合は両サイドが濃くなり、凹になっている場合は中央が濃くなります。
理由は、オフコンタクトの無い完全密着状態(ベタ置き)でプリントする場合より、適正なオフコンタクトを取ってプリントする場合の方が、多くのインクを落とす事ができるからです。

勿論、ベタ置きでかつスクリーン版のテンションが適度に緩んでいれば(??)凸であろうが凹であろうが版とワークは常時密着しているのでオフコンタクト0。濃淡のできようは無いのですが、この状態だと、1ストローク(スキージの動作1回)ごとに乾燥を行わない限り、何ストローク行おうと、プリントの濃度は出ない事になります。

という事で、とやかく言わずに(笑)平滑性の高いプリントボードを選ぶのが吉と言えます。

海外製のプリンターは、プリントボードが日本で言うMDFで作られています(表面に化粧板を貼っている物も有ります)。
MDFは細かい木くずを集めて接着剤で固めた物です。プラスチゾルインクなど熱乾燥を必用とするインクを使用していると、結構な熱を浴びる事になります。拙宅剤の熱による伸縮がボードをゆがめてしまうのです。
と言いながら、弊社で販売しているプリンターも最初に付属してお届けするボードはMDFです(笑)でも機械本体は日本製です(笑)あくまで付属品なので、凸凹が解ってきたらシナ合板とかで自作して下さい。

ちなみに、表面に重ね置きできるアルミのボードが用意されていて「これでボードを保護できます」なんていう商品があったりしますが、お気づきのように、熱は裏にも回ります(笑)ソリには無抵抗な品です。表面を傷などから保護するならシートで覆ってしまう方が無難です。何度も張り替えできますから。

 

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