版の再生

FaceBooktwitter及び弊社ホームページでも告知させて頂いていますが、只今弊社ホームページを全面リニューアル中の為、WordPressで運用しているこのブログの表示が、これまでと変わってきています。
「みずらいじゃないかぁ」という方もいらっしゃるかと思いますが、しばらくの間辛抱して頂ければ幸いです。

「何故リニューアル?」と言いますと、創業から大凡9年の間、良く言えば「コツコツと」正直に言えば「思いつくまま」(笑)設計思想もあやふやなまま増設を繰り返してしまったため、なんともわかりずらい構成のHPになっておりまして(笑)
おまけに昨今、スマホやタブレットでアクセスしていらっしゃる方が多くなっているので、そこんとこにきちんと対応させねばならないのでした。

 

さて、シルクスクリーン印刷でリニューアルと言えば「版の再生」です。と、いつものように無理やりつなげます(笑)

ここでは感光乳剤を使用した写真製版での版の再生に絞ってお話します。

そもそもの基本は、一度使用した版はスクリーンメッシュごと破ってしまうのが原則です。が、プリント基板などなど精密なプリントを行っているのなら別ですが、露光して硬化した感光乳剤を綺麗さっぱり落とし、スクリーンメッシュは張ったまま再度利用したいものです。

こうした時に使う薬剤を弊社では「ジアゾ再生液」とか「剥離剤」という名称の製品をお勧めしています。

こういった製品のご相談で多いのが、やっぱり

「これまで使っている(他社製)のは落ちずらいんですが、何か良いもの(方法)はありませんか?」というものです。

再生に使う薬剤は、基本的にその感光乳剤を作っているメーカのものを使用するべきです。
感光乳剤を作っている当のメーカーが、一番その性質を良く知っている訳で、検証も繰り替えされている訳ですから。

「感光乳剤を作っているメーカー」と言ったのは、これが「販売店」ですと違います。当然のように「私共の製品は良く落ちます」と言います。ふたを開けたらどうだか解らないけど(笑)

私の前職で販売していた落版剤はしょっちゅうお客様から「おまえんとこのは落ちない!」って叱られました(笑)それでもそれ1種類しか販売していなかったので、ただ謝るだけ(笑)

あと、気を付けたいのが、使っている落版剤が「良く落ちる」と思っていたけど、実は版(露光済みの感光乳剤)も良く壊れるといった場合(笑)
これって、感光乳剤が脆いだけで落版剤が優秀な訳ではない(笑)

又、一度落版剤で緩めた感光乳剤は一気に落とし切るようにします。中途半端な状態から、再度硬化した感光乳剤は一生取れなくなります。

では、弊社では「ジアゾ再生液」と「剥離剤」のどちらがお勧めかと言いますと・・・・

きちんと言われたとおりにできる方は「剥離剤」で、すこし適当っぽい人は「ジアゾ再生液」(笑)

剥離剤は水(できれば溶かす際はお湯)2リットルに100g溶かすことができます。おそらくこれが最高濃度です。感光乳剤の耐油性・耐溶剤性のものにはこんなに濃くなくても良いので、10リットルに100gでも大抵大丈夫です。
ただし、耐水性感光乳剤にたいしては2~5リットルに100gでお願いします。

理由は、水に溶かした剥離剤は水性なので、「耐水性」感光乳剤には効きずらいからです。

これまた前職の時に時々お客様に言われたことがあるんですが「おまえんとこの、最近効きが悪くなってきてないか?」というもの。

良く調べてみたら、最初は2リットルに100g溶かしていたのに、いつの間にか4リットルに増えていました。そりゃぁ、濃度が薄くなれば効きずらくなるじゃん!って(笑)同じ値段だったら、水増ししたいのは解るけど(笑)

という訳で、すこし適当っぽい人は最初から水溶液になっている「ジアゾ再生液」を決して薄めずに使うべし(笑)

ジアゾ再生液 1リットル

 

剥離剤 100g

 

版の再生にはそのほか、ゴーストの除去だとか、目詰まり部分の解消だとかがありますが、それらについては又いつかの機会に。

 

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