プラスチゾルインクと添加剤 -粘度を上昇させる-
毎年の事ですが、新年が明けてすでに2週間以上が経過いたしました(笑)ですが、今年も何卒宜しくお願い致します。
今年の目標は・・・・・
とりあえず、弊社のホームページをもう少しだけましなものに改良する事です(笑)
創業当初から、少しづつ積み上げてきているせいもあり、なんだかどんどん増築している家みたくなってきています(笑)
というか、そもそもデザイン的にどうなの?って感じもしてます(笑)
さて、途中熱転写カッティングメディアを新発売したこともあって、いったん中断していました「プラスチゾルインクと添加剤」シリーズを再開します(ちょっと順番が入れ替わりますが)。
今回は「粘度を上昇させる」添加剤という事で、以前紹介した「粘度を降下させる」の全く逆になります。
プラスチゾルインクはそもそも、使用せずに長期間保管した場合や、低い室温の中で保管していると特に粘度が上昇します。逆に粘度が低くなる原因はそう多くは有りません。
では、どんな場合に「粘度を上昇させる」添加剤が必要になるのでしょうか?
1.蛍光色などはそもそもの粘度が低い場合が多い
2.大雑把な(笑)アメリカ人が作るインクなので、ロットのばらつきでたまたま粘度がいつもより低い
3.(何らかの理由で)液体の顔料をつい入れすぎた
4.得体のしれないプラスチゾルインク(と称して販売しているインク)を買ったが、粘度が低すぎる(笑)
この位でしょうか(笑)
いつものように順番にご説明する事にします。
1と2は、良くあるパターンです(笑)
インクをお届けしてしばらく後に「なんだよぉ、この(状態の)インク~」と言われても、どうしようもない(笑)
つたない英語力でメーカーに文句を言っても「Oh!Sorry.But It’s within error」とか言われておしまい(笑)
メーカーの製造誤差の範囲内という事になってしまいます。
という事は、こちらでどうにかしなければならないので「増粘剤」を添加する、という事になります。
製品を紹介する前に。。。
3.これは入れすぎたのが失敗なので、潔くあきらめて新しくインクを用意しましょう。
液体の顔料(異物)を混入して、印刷がしずらいほどになってしまったものは、想像に難くないでしょうが、乾燥後の洗濯堅牢性に心配が残ります。ましてや、増粘剤という異物をさらに添加するとどうなるでしょう?
という訳で、次の4
消費者センターへ(法人の場合は別の場所)へ行きましょう(笑)
結論から書いてしまいましたが(笑)ここ最近は、インクに限らず、同じパターンのご相談が多く、最初の部分を伺っただけで「あぁ。。またこのパターンですかぁ」と思えてしまうのです。
「煌めく~の世界へ」とか
「~などのアパレルメーカーでも採用」とか
言っておきながら、うまく行かないので連絡すると
「うちはプリントが専業でないのでわかりません」とか
「メーカーの保証外です」とかいうところの製品についてはどうにもなりません。
話はずれますが、
例えば自動車販売のトヨタ系列の販売店はトヨタ車を、ホンダ系列の販売店はホンダ車のみを販売しますよね。
シルクスクリーンの資材を販売している店はどうでしょう?
シルクスクリーンのインクには勿論優劣も有ります。ただし、これは全ての方に全く同じように当てはまる訳ではありません。
使っている版も違えば、印刷する柄、被印刷物も違います。そして何より刷っている人の身体的な特徴(腕力その他)も違えば、機材も違います。
なので、これが1発正解というものはないんです。
その場、その時で、直面した困ったことを解決していくのがシルクスクリーン印刷です。そうすれば技量も上がるし。
なので、弊社はお客様の状況をお聞きして、それに合わせて様々な資材を組み合わせてご紹介します。なぜなら、国内外あらゆるメーカーと取引があるからです。逆に言えば、そのせいで華々しいキャッチコピーが作れません(笑)
唯一、自己満足しているのが「シルクスクリーンの千問店」です(笑)
さぁ(笑)話を戻します。
前述の内容をご理解いただいた上でお使いくださいという増粘剤です。
細かい粉状ですので、ふたの開け閉めには注意してくださいね。
鼻息でも舞います(笑)
液状のはないの?と聞かれますが扱いずらいので粉状の方をお勧めします。
なんとなれば、液状のものは添加して攪拌してもすぐには効果が現れない(数時間後に現れる)ので、余計にどんどん添加してしまうのです。