これまた度々頂くご質問に

「インクが剥がれてしまうんですけど、どうしたら良いのでしょうか?」

プリント&乾燥した直後にはいかにも密着している風に見えていたインクがエンドユーザー様の手に渡って間もなく剥がれてしまった。
または、そんなに回数洗濯していないのに剥がれてしまった。

こんな場合に考えられるのは大きく分けて以下のいずれかです。

  1. インク選定の間違い
  2. 乾燥の間違い
  3. 洗濯方法の間違い

 

3については、プリンターの手を離れた後の問題ですが、シルクスクリーンプリントインキはドライクリーニングが不可。そしてアイロンがけも不可という事をご存じない方もいらっしゃるみたいです。ましてや、一般のユーザー様はそんな事言われなければ解らない筈ですので、製品をお渡しする際に注意書きなどを添えて説明するのが安全でしょう。

ただ、そんな努力をしても「普通の洗濯をしたのに剥がれた」というクレームが起きてしまう事も時にはあります。シルクスクリーンプリント場合は、1枚もののプリントではない場合が殆どでしょうから、同時に収めた他の先でも同じような現象が起きているかどうかを確認しましょう。他の先でも同じような現象が起きているとすれば、上記1や2に原因が有って剥がれているのかもしれません。
そうでない場合、所謂1件だけというような場合は・・・・
良くあるパターンはその製品を着用した人が香水などを多用する人。という事はスポーツを好む人に多く起きたりします。また、普通の洗濯と言いながら、超高級洗濯機を使って、一般人にはとうてい「普通」とは思えない洗濯を行っている場合(笑)です。ご本人様は「普通」と思っていますからこれはこれでどうしょうも有りませんが(笑)

お客様の立場で考えると「なんでうちだけー!腹立つわー!!」となってもおかしくない状態ですから、ここは上手く説明しなければならない所ですが。

さて、1と2は複雑に絡み合います。と言うのは、よくよく検証してみないと1か2かそれとも複合技かは分からないからです。

通常は、インクの提供先から伝えられた使用方法通りに使用すればなんら問題は起きるはずはないですし、起きた場合にリカバリー方法を教えて貰えるはずです。

昔、実際にあったこんな話が有ります。

プリンター:「(水性)バインダーで色を作ったら薄くしかできないんだけど?」
某資材屋 :「添加する顔料が少ないんじゃないんですか?」

プリンター:「入れる顔料を増やして(希望の色が実現したので)刷ったら、1回の洗濯で剥がれたんだけど?」
某資材屋 :「顔料入れすぎたんじゃないんですか?」
プリンター:「お前にはもう聞かない!」

1で気を付けなくてはいけない点は

  • 生地の伸縮性に合ったインクを使用しているかどうか。必要であれば添加剤を加える。
  • そのインクは劣化していないか
  • そもそも、そのインクは大丈夫か(笑)

そして2で気を付けなければならないのは

  • 機械の(温度や時間)表示をはなから信用したりしない事
  • インクの乾燥条件はメーカーのHPかなにかで確認すべきです(業者によって間違った説明をしている場合がままありますから)

最後に、こんな話を一つ。

時折耳にする話が

「うちはクレームが極端に少ないんですよ。あっても年に数回ですね。所謂、統計的に無視できる回数ですからまったく気にしていません」

私はこう思います。

「寄せてくれるお客様のクレームは、大切な情報です。クレームを寄せてくれるお客様はほんの数件しかいないはず(それ以外は黙って買ってくれなくなる)。「ありがとう」と言われる以上に「このやろー」と言われる時がもっと嬉しい」

 

余談ですが、最近お問い合わせ頂いたお客様から「(御社の)ブログが参考になってありがたいです。でも、肝心かなめの肝は書かれていないんですよねぇ(笑)」

わざとでは無いのですが(笑)

 

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