スキージの長さ
瞬く間に忙しい時期になってしまい、ほとんど更新できずにいました。
ちなみに本日の札幌の気温は26度です。北海道人の感覚ではとても暑いです。仕事中車の中はエアコン・ガンガンです(笑)
皆様、スキージの長さはどのように決めていますか?
「そんなもの、プリントの巾より2~3cm長ければ良いぢゃん!」
って感じでしょうか?
でも、ベタが大きいプリントをすると、両端が少し濃く、若しくは薄く印刷されるんではないですか?
まぁ、プリントする色にも依りますが、まっとうな版を使って、まっとうな方法で印刷するとこんな問題が起きてしまう事がままあります。
「まっとうな」というのをいつものように少しお話しすると、
- きちんとしたテンションで張られた版
- ワーク(被印刷物)と版にオフコンタクト(隙間)を取る
という事ですので、緩い版でベタ置きで印刷している場合は、このような問題は一切起きません。ただ、その他の災いが沢山起きると思いますが(笑)
スキージブレード(ゴム)は、版に張られたスクリーンメッシュに押しつけられた分、たわんで少し寝てしまうのは当然ですが、その両端はより強い力でスクリーンメッシュに引きつけられるため、中央部分より大きく寝てしまうものです。
また、スキージの両端の角が一番強く版膜に当たってしまうため、刷数によってはスキージの両端が通過するあたりの膜面がいつか壊れてしまう事もあります。
こんな事を無くすため、スキージの両端をやすりか何かで削り落として使用するのも一手です。
余談ですが、ベタ置きでも、オフコンタクトを取ってプリントしても、同様に左右が濃く、中央部分が薄くなる場合もあります。
「スキージ圧」が高い場合、折角均一に落ちたインクをスキージブレードが搔き取ってしまう場合が有ります。プリントのエッジは感光幕がスキージブレードを支えているので、落ちたインクはそのまま残存(プリント)されます。一般的に、水性バインダーに比べて粘度が高い(硬い)プラスチゾルインクを使用する場合に多く起きがちになります。