反らない板・・・など無い
ゴールデンウィークも終わってしまいましたね。。
弊社は暦以外にもお休みを頂いたので、今年は10日も続けてお休みしました。その間も、Web-Shopは稼働しておりましたので、休み明けの1・2日はてんてこ舞い。
メールで頂いているお問い合わせやご相談も山の様にあり、それに加えてお電話でのご連絡も矢継ぎ早に頂いているので、お待たせしている方も多くございます。
誠に申し訳ありませんが、順次ご連絡させて頂いておりますので、しばしお待ちください。
さて、お休み前から結構複数の方から、表題のご質問を多く頂いていました。Tシャツプリンターのプリントボードですね。
多色プリントを行う方は、次の色をプリントする前に一度乾燥を挟みますが、その「熱」によって(長期間ではスキージ圧で手前が下方向にたわむ場合もありますが)プリントボードが変形してしまう場合が有ります。というより、永久に変形しないボードは有りません。
毎日とは言いませんが、一定の間隔で、ボードの変形の有無を確認し(定規などを当ててみれば解ります)、変形していたら即交換。ただ、あんまり変形の頻度が多いと、それだけコストがかさんでしまいます。
一般的に国産のプリンターのプリントボードよりも、海外製品のものは簡単に変形してしまいます。
全てとは言えませんが、海外製品の多くはプリントボードに「MDF」を採用しています。それに対して、国産のそれは「合板+化粧板」です。
木材に詳しい方には釈迦に説法ですが(笑)
木材の場合、反り0は有り得ません。多少なりとも水分を含んでいるので、その蒸発により反りが生じます(中心部の方がより水分を含んでいるため)。ただし、材の種類や販売店に出荷される段階で、どの位乾燥が行われているかで反りの程度が違ってきます。
もう一つの反りの原因が前述した「熱」ですが、接着剤を使用している剤は、その接着剤の収縮によって極端に反ってしまいます。
合板の場合、化粧板を何で張り付けているかによりますが、相当長期間使用すると合板だけが反って、端の方からめくれあがってしまいます。
一方、MDFは単体なので大丈夫かの様に見えなくもないですが、根本的にMDFは木の細かい屑を接着剤で固めたものです。いわば、接着剤と木の塊です。こちらの方が短期間で激しく反ってしまいます。
ではなぜ、そんな変形しやすいボードを海外製のTシャツプリンターは採用しているんでしょうか?
それはボブやスタニスラスに聞いてみないと解りません(笑)
アメリカはDIY(DoItYourself)の国ですから、「ダメになったら作ればいいぢゃん!」なのかもしれませんね(笑)
ちなみに、海外製品を輸入販売している販社様は、ボードも純正(MDF)をそのまま販売されているところが多いようです。
様々なお悩み・相談中での原因がボードの反りだと判明した場合のほとんどが、このMDFボードを使用してる場合であり、弊社では「シナ合板で自作してください」とお勧めしてきました。
私はほんの少し、木工を趣味としていますので、時間と材料さえあれば作る事は可能なのですが、考えてみたらこういった分野が苦手な方も多いのですよね。
という訳で、私の自作と言う訳にも行かないので(笑)きちんとしたメーカーに製造をお願いしました。
近日中にHPおよびウェブショップに商品を掲載いたしますので、木工がお得意な方は以外は(笑)ご利用ください。