隠蔽性の違いはなぜ起きるかー重ねる際に中間乾燥していない
しばらく間が開いてしまいましたが、決してサボっていた訳ではありません(笑)
この間に結構「ネタ」は溜まっているんですが、頃合いを見計らっています(笑)
さて「隠蔽性の違いはなぜ起きるか」シリーズに戻ります。
スキージストロークを2度ほど行うとそれ以上「そのまま」繰り返しても印刷の濃度は上がりません。まぁ、隠蔽性のある色(黒・紺などなど)は2ストロークほどでも十分ですが。
という訳で、当然の様に行っている人には不可思議な話なのかもしれませんが「一度乾燥を挟む」と隠蔽性が確保できるようになります。
しかし、その乾燥を途中に挟む事が出来ない場合があります。
それは「テンションが無い版を使用している」場合です。
テンションが極端に緩い版の場合、一度ストロークしてしまったが最後、版を持ち上げると「2度と正確には」もとの柄には重ねられなくなります。
某〇〇くん、の版をお使いになっている方からのお問い合わせに多いのがこのパターンで、
「なんとかならんもんでしょうか・・・」
と言われても、
「フィルムを版に挟む際に、柄が伸びない程度に可能な限り引っ張って枠に挟み込んでください・・・」
と言う他ありません。
これまでのシリーズで書いた通り、版にテンションが無いので当然一度のスキージストロークで落ちるインクの量も少なくなっているので・・・・
結局は色々インクを探しても徒労に終わってしまいます・・・
ただ、これまでの版を変える(例えば感光剤を使用した写真製版に)事は大変です。
弊社ではご相談者のお話を色々伺った上で、2通りのお手伝いをします。
一つは、これまでの版を使用したままで「なんとか」向上させる方法を探りあう。
もう一つは、写真製版を如何に短期間で習得して頂くか
です。