【解決法2】
版と被印刷物の距離(隙間)を適切に開ける。
シルクスクリーンプリントは、版とワーク(被印刷物)の間に一定の空間を保たなければいけません※1。
被印刷物の状態、プリントする柄の解像性・インクの流動性を考慮して、空間を微調整してください。
※1 被印刷物に版を直接接するようにすると、オープニングをインクすべてが通過しきれず、版詰まりの原因になります。
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【解決法3】
スキージストローク時にインク返しを行う。
シルクスクリーンプリントは、インクの材質にかかわらず※2インク返し※3を行わなければなりません。
インク返しを行いオープニングにインクを充てんする事で、副次的にオープニング内のインクの乾燥、版詰まりを極度に遅らせます。
※2 巷間では水性バインダー以外はインク返しは不要と言われることがありますが、自然乾燥する・しないに関わらず、すべてのシルクスクリーンプリントではインク返しが必要です。
※3 インク返しとは、版上をスキージがインクを落としながら通過した後、版をワークから離し、逆方向に(スキージ角度はそのままで)移動させることを言います。
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以上3点は「版詰まりの解決法」以前に、シルクスクリーンプリントの原理に沿った基本原則です。 |
【解決法4】
インク(水性バインダー)に適切な添加剤を混合して、インクの乾燥を遅らせる。
版詰まりの大きな原因は、スキージストローク時に発生する、スキージブレードと刷版との摩擦熱です。
この摩擦熱で自ら揮発する助剤・乾燥遅効剤EGを添加する事で、水性バインダーの硬化(版詰まり)を著しく遅らせる事ができます。
乾燥遅効剤EGについて詳しく見る → |
【解決法5】
版にオープニングをインクが通過しやすくするリキッドを塗布する。
刷版のオープニングの側面は決して滑らかなものではありません。
インクが通過するオープニングの側面の滑るを良くするPS.Liqidを塗布することで、オープニングへの残留インクを極限まで減らす事が可能になります。
PS.Liqidについて詳しく見る →
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