スクリーンメッシュの種類について教えて下さい。
スクリーンメッシュの材質は大きく分けてテトロンメッシュ・ナイロンメッシュ・ステンレスメッシュが有ります。
一般のシルクスクリーン印刷に使われるのは主にテトロンメッシュで、剛性に加えて適度な伸縮性が有ります。
※テトロンは帝人と東レが共同で開発した「ポリエステル」繊維です。帝人と東レの先頭の文字1つづつを取り、それにナイロンの後ろ2文字を取った商品名ですが、素材の性質はナイロンとは全く違います。ナイロンは「ポリアミド系」繊維です。
対して、ナイロンメッシュは曲面印刷や、表面が微かに湾曲している被印刷物へのシルクスクリーン印刷に使用します。ナイロンメッシュは海外製品で安価な物が多いのですが、これを一般のシルクスクリーン印刷に適用すると、刷版にテンションがかかりにくく、特に粘度の高い繊維製品用にインクの場合、版離れが極度に悪くなる傾向が有ります。
※ナイロン繊維には主に2種類あり、日本では「ナイロン6」が、アメリカでは「ナイロン66」が使用される事が多くなっています。
ステンレスメッシュは、伸縮性が無く、電子基板など精密・微細なシルクスクリーン印刷に使用します。
番手(目の細かさ)は1インチに何本の糸が構成されているかです。番手が大きいほど目が粗く、インクの透過面積が大きくなる為、インクの目詰まりの発生頻度が下がります。但し、印刷柄によってはジャギーが出やすくなる為、お互いのバランスを考慮して下さい。
又、同じ番手のスクリーンメッシュにも、糸の太さ(線径)が違う商品が存在します。線径が太くなればなるほど、より大きなテンションをかける事ができるのに加え、印刷膜厚が大きくなります。
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