紗張り・・すれば良いってもんじゃないでしょ

最近、現物を拝見しなくても、ある程度想像でイメージが沸くようになってきました。

なんの事かって?

電話でお話しすると、声を頼りにいつの間にか相手の方の風貌を想像していたりしません?

あたくしは一般の成人男性より声が高い方で、また「たか坊」なんて名乗ってるせいか、実年齢より若く想像しておられる方も多いと思いますが、以下省略(笑)

 

色々ご相談を頂いている中で

「原因はインクではなく、版だと思いますよ。テンションが緩くないですか?」

とお尋ねすると、わりと多くの方は

「そんな事ないと思いますけど・・・業者さんに張ってもらいましたから」

とおっしゃったりします。

「オフコンタクト(版と被印刷物の間の隙間)をとって頂いていると思いますが、スキージング直後に、版とTシャツは離れてますか?くっついていますか?」

と再度お尋ねすると

「勿論!くっついています。版を持ち上げる時にはゆっくり剥がすようにしています。業者さんにもそう言われているので」

 

そうなんです。それがテンションが緩いと言う事なんです(笑)

こういった業者さんをまともに信じてはいけません(笑)

 

先日もこんな相談を頂きました(以下お客様とたか坊のやりとりの要約です)

お客様:「他の業者で70メッシュでバイアス(斜め張り)してもらった版がスキージングで糸が寄ってしまうんです。以前から低メッシュはこうなりやすいと聞いていたんで斜めに張って貰ったんですが・・」

たか坊:「斜めに張って貰ったのは正解ですが、テンション緩いと思いますよ。40メッシュ以下はどうしても糸が寄ってしまいますけど、70・80位で寄ってしまうのはどうかと(笑)」

お客様:「やっぱ、そうでしょうか?」

たか坊:「もっとちゃんと張り直してと言ってみたら?」

お客様:「はい、聞いてみます」

数時間後・・・

お客様:「頼んでみたんですけど、スキージを9mmで硬いの使っちゃダメです、50度を使って下さいって言われちゃいました(苦笑)」

たか坊:「それじゃぁ、プラスチゾルインクは刷れませんね(笑)その業者様は低メッシュは水性しか使えないって事でしょうか?(笑)」

お客様:「うちはモノフィラメントの高級なスクリーンを使っていますって言われましたが・・・」

たか坊:「それって意味不明な回答です(笑)モノフィラメントが高級かマルチフィラメントが高級かって話ではなく、貼り方が低級かと(笑)そもそもテンションが緩いから糸が寄るんで、もっときちんとテンション強く張ったら問題起きないですけどね(笑)その業者様は張れないんでしょうかねぇ」

お客様:「スタンスさんで張って貰う事できますか?」

たか坊:「勿論張らせていただけますよ。でも、うちの方が緩かったらどうしましょ?(笑)」

後日、お客様からその業者様で張ったままの版を送って頂きました

お客様:「どうですか?やっぱ緩いんですよね?」

たか坊:「梱包を解く時にカッターで少し破っちゃったのかなと思いました。そんだけ緩いです(笑)」

お客様:「(苦笑)ちゃんと張って貰えますか?」

たか坊:「了解しました。近くのお客様には50メッシュを斜め張りして9mm70度のスキージでゴリゴリ刷って貰って問題起きてませんから。安心してお待ちください」

 

実は版が届く前に、その業者さんのホームページとFacebookを拝見しておりましたが、確かに80メッシュ仕様は硬度50度のスキージと書かれていました(笑)

 

あんまり書きすぎると実名を書いたも同じになっちゃいそうですが(笑)

間違いが流布するのも嫌なのでもう一点(笑)

スクリーンメッシュ120とは1cmの正方形の中に120個の穴がある。と、こう書かれておりますが、穴の数は大凡14,400個です(笑)

1cmの幅の間に120本の糸が有るので、縦横120本ずつ。120×120=14,400個の穴があるはずです。

120個の穴しか無いのであれば、2乗したら120になる・・いわゆるルート120=10.95・・・

1cmの間に10本強しか、、無くないよね?

 

余談ですが、アメリカ産のメッシュは日本の#120相当が#300と書かれていたりします。もちろんこれは1インチ(2.5cm)の幅に300本あるからです。

120本×2.5cm=300ですね。

 

今日も近場のお客さんと話をしてきましたが、そのお客さんに前述のような版を納品しようものなら「(版を)縦回転で投げ返す!」と言っていました(笑)

 

最近はシルクスクリーンの純粋な資材屋以外、いわゆるこれまで印刷を生業にされていた方が側でインクや版を販売したり、円高メリットで海外製、特に中国製造の資機材を「安さ」だけを売りに販売される方を多くお見受けするようになりました。

長くシルクスクリーン印刷に関わり、知識も技術も豊富な人間が見ると「なんじゃこれ!」という製品を「ハイクオリティ」とか「プロが使う機材です」とかのキャッチコピーをつけて販売している場合も多く見られます。

ただ、シルクスクリーン印刷に携わって間もない方や、これから携わろうとする方は、それらのキャッチコピーやお店のお話が全てでしょうから、購入してから上手くいかない事に気が付く場合も多いのではないでしょうか?

次回からは、実名こそだしませんが「こんな部分でわかる、落とし穴の見分け方」シリーズを書こうと思います。

あ・・その前に、うちのホームページの「紗張り・製版加工」のページをきちんとしなくちゃ(笑)

 

※今回あえて太字で「業者」と表記させて頂きましたが、本来のぎょうしゃと区別するためにあえて皮肉を込めて太字とさせていただきました。

 

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